組合員活動紹介

2025年05月26日

日本被団協ノーベル平和賞受賞!私たちの社会は私たちの手で作っていこう

~戦後・被爆80年 ユース世代の核兵器廃絶アクション~
2024年度 第4回 推進学習会

2025年3月21日 会場参加37名 組合員会館で視聴18名 個人宅からのウェブ参加17名 DVD視聴参加23名(いずれも組合員委員さん)

 今年はヒロシマ・ナガサキに原爆が投下されて80年です。昨年被爆の実相を世界に広げ、核兵器禁止条約へのうねりをつくり出してきた草の根の活動が認められ、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞しました。
 核抑止は必要なのか?また核兵器と人類は共存できるのか、核兵器のない社会をどのように作っていくのか考える機会にしようと、広島の被爆者である坪井(つぼい)直(すなお)さんと出会い、坪井さんの体験を胸に刻み「平和を作る」を仕事にされている、一般社団法人かたわら代表理事で核廃絶ネゴシエーターの高橋悠太(ゆうた)さんを招いてお話をお聞きしました。

 「核兵器をなくす」ことは、大それたことのようにも聞こえますが、実は、地域からできることがたくさんあるし、市民が取り組むことでこれまで核兵器は減ってきた(軍縮されてきた)んです。様々な場所で被爆者の願いや被爆体験を伝えていますが、私たちはあの日を見たわけではない、被爆者にはなれないんです。ただ、それを声にして発することで、世界の人々がその情報を共有することができるお手伝いはできます。
 いま、核兵器のリスクは冷戦後最大だと言われています。
 責任ある立場の政治家が、軽々しく非人道的兵器の使用を語っている現状で、核軍縮の時代から核軍拡の時代に...。かつて最高約75、000発あった核兵器は、冷戦の終結で約12、000発に減っていたんですが、今はまた徐々にその数が増えています。スーダン内戦やウクライナ危機、ミャンマークーデターなど核兵器使用に繋がるような呼び水も増加。さらにこれまで核兵器を制限していた条約、INF条約(中距離核戦力全廃条約)の失効や、2026年2月には、アメリカ・ロシア間で唯一取り交わされている核軍縮条約・新戦略兵器削減条約(新START)も期限を迎え、失効するだろうと言われています。
 核兵器のことを考えることは、私たちがどんな社会で生きていきたいのかを考えることです。被爆者の方たちが紡いできた〝平和への文化〟を、私たちも社会全体の文化にしていくことが、この被爆・戦後80年の大きなミッションになるんじゃないかと感じています。

BB弾を落とす音で"12,000発の核兵器"を体感する実験

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