組合員活動紹介
2024年07月22日
集まれば大きな力になる ~書き損じハガキ回収キャンペーン報告~
2023年度 第3回 推進学習会
2024年5月17日 会場参加13名 組合員会館で視聴18名 個人宅からのウェブ参加25名 DVD視聴参加15名(いずれも組合員委員さん)
毎年、年明けに商品案内といっしょに配布している大判の封筒。書損じのハガキや使用済み切手などを回収していますが、実際にどのようなことに活用されているかご存じでしょうか。「書損じハガキ回収キャンペーン」を行なっている、認定NPO法人ハンガー・フリー・ワールドの小林亮裕さんを招いてお話をお聞きしました。
「飢餓(きが)と聞いて、どんな状況を想像しますか?」小林さんは冒頭、こんな問い掛けをしました。
「飢餓」には「飢饉(ききん)」と「慢性的飢餓」のふたつあります。「飢饉」は干ばつや洪水などの自然災害、紛争などの突発的な原因によって起こり、緊急支援が必要です。一方、「慢性的飢餓」は、緑豊かな大地がありながら食料を手に入れられずに慢性的に栄養不足に陥ること。原因のひとつに、先進国の資本によって自分たちの土地が安く買い上げられてしまい、その買い占められた土地では現地の人のためでなく輸出するための作物(コーヒー・紅茶など)しか作らない...などがあります。
ハンガー・フリー・ワールドでは日本に本部を置き、この「慢性的飢餓」を解消するためにアジア・アフリカの4カ国で、村の人々が生きていくための自立支援のサポートを行なっています。収入を得るためのスキルを身に着けさせたり事業支援を行い、持続可能な食のしくみをつくるために国や自治体と連帯することも。10年くらいかかるような息の長い活動ですが、目指すのは支援からの卒業です。
世界では最大で7億3500万人(11人に1人)が飢餓に苦しんでいます。しかし世界の穀物生産と消費量を比較するグラフを見ると、平等に分ければ食料は足りることが分かります。ではなぜ?穀物は家畜の飼料や加工品・燃料などに半分以上が消費され、残った食用も「食品ロス」で食用生産の約3分の1が捨てられているのが現状です。日本など輸入に頼る食生活が、こうした遠い地の食料や資源を奪っていることも忘れてはいけません。『自分たちの食べ方が飢餓を生んでいるかもしれない』と意識し、どんなものをどういう風に選択し消費するかを考える事が大切です。