組合員活動紹介

2024年01月29日

くらしの公開講座「映画『さとにきたらええやん』上映と子どもの権利条約を学ぶ」を開催しました

11月18日 京橋会場参加17名 ウェブ参加17回線

パルコープは2017年から、エリア内の子ども食堂、子どもの居場所支援に取り組んでいます。生活保護の受給者も多く、様々な課題を背負った子どもたちも多い大阪市西成区で、40年以上にわたり子どもの居場所づくり活動を続ける「こどもの里」。理事長で子どもの権利条約関西ネットワーク共同代表の荘保共子(しょうほ ともこ)さんを招いてお話をお聞きしました。

 参加者はまず、「こどもの里」を舞台にしたドキュメンタリー映画を視聴しました。 "日雇い労働者の街" と呼ばれてきた釜ヶ崎で、さまざまな困難にぶつかりながらもたくましく成長していく子どもたちの様子や、野宿生活者を訪問する "こども夜回り" 、通称・三角公園で開催される "こども運動会" で街に暮らす人々との触れ合い、子どもを育てる親・家庭をもまるごと受け止めてくれる荘保さんたち職員の方の姿などが描かれていました。「ここでは、『こどもの命を、ど真ん中に!!』という信念のもと、遊びと学びと生活の場を作っています。だれでも利用できる、『愛されているな』という実感があり、失敗しても大丈夫な自由な場・安心できる場であり、相談したいときに受けとめてくれる人がいる場、共に助け合い生きていける場なんです」と荘保さん。
 子どもの権利条約関西ネットワークは、学校では教えない「子どもの権利」について大人も子ども自身も知ってもらう機会を作り、推し進める活動をしています。遊びながら学ぶことができるオリジナルのすごろくを使って、子どもたちが「なんでやねん!」と思うことを共有しながら自分の意見も言えることを大切にされています。荘保さんは、「子どもの権利とは、特別なことでなく、当たり前のことなのだ。ということに、大人が、まず気付いて欲しい」と話されました。
 参加者からは「大人も子どもも生きることは大変だけど、助け合うこと・相談できることがいかに大切か実感しました。ひとつの家庭の中で完結してその中だけで人は育つことが難しいと改めて感じました」「自由であることの難しさを日々思うところが多い時代ですが、線引きのない、『誰でも』『いつでも』のフレーズが印象的でした。子ども中心の中、そこからの環境を広く見つめ繋げていく活動を知り温かくなりました」など感想をいただきました。

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