組合員活動紹介

2023年04月24日

平和について考えよう ~沖縄の過去・現在・未来~

2022年度 第6回 推進学習会

2023年2月9日 会場参加31名 組合員会館で視聴4名 個人宅からのウェブ参加20名 DVD視聴参加55名(いずれも組合員委員さん)

 青い海と美しいサンゴ礁など自然に恵まれた沖縄ですが、78年前に地上戦が行われ20万人もの命が失われました。沖縄の現状を知りみんなで考える機会にしようと、大阪公立中学校教諭で大阪大学や立命館大学の非常勤講師でもある平井美津子さんを招いてお話をお聞きしました。

 「太平洋戦争末期の1945年3月末にアメリカ軍が沖縄に上陸、対抗する日本軍の使命は "本土決戦と国体護持のための時間稼ぎ" でした。日本兵には住民を守るという任務はなかったんです。学徒隊など住民も戦闘に動員。『鬼畜米英がやってきたら女も子どももひどい目にあうから、いざというときは自決せよ』と手榴弾などが配られ多くが自決。逃げ込んだガマから軍使用のため追い出されたり、食料を奪われたり、『敵はアメリカ軍ではなくて日本軍だ』と県史に残されるくらい酷いものでした。こうして沖縄戦で県民の4人に1人が亡くなりました。
 沖縄を足掛かりにしてアジアに睨みを利かせたいアメリカ軍は戦時中から戦後も、続々と沖縄に基地を作り始めます。邪魔だった住民は収容所に集められ、住民が知らない間に基地が作られ、帰る場所を失った人も多くいました。その後、基地があるゆえに起こる、事件・事故が多発していきます。
 1959年、嘉手納基地を飛び立った戦闘機が宮森小学校に墜落炎上し17人が死亡・210人が負傷する大惨事をはじめとした事故、アメリカ兵による性犯罪。幼い女の子がアメリカ兵に強姦・殺害されたことも...。人を人と思わない訓練を受け戦場に行き、人を殺して再び沖縄に戻ってくる兵士が、沖縄の人たちを人間として扱うでしょうか?
 二度と日本が戦争にならないために、沖縄が戦場にならないように、『もう戦争はいやだ!』の声を共にあげていきたいと思います」。
 参加者からは「日本政府は台湾有事をことさら強調、軍備増強に前のめり状態でとても心配しています。本来なら軍備では無く外交に主力を傾注し、有事に至ら無い様な解決策を近隣国と一緒に力をあわす事に努力すべきだと思います」などの感想がありました。

人口密集地にある普天間基地

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