組合員活動紹介

2022年11月21日

平和な世界を願う私たちにできること ~語り伝えよう戦争の記憶~

2022年度 第2回 推進学習会

2022年8月2日 京橋会場参加31名 組合員会館で視聴10名 個人宅からのウェブ参加14名 DVD視聴参加55名(いずれも組合員委員さん)

 平和な世界を願う私たちに今、何ができるかを考える機会にしようと、平和絵本「みっちゃんの戦争」作者の竹中三子(みつこ)さんと関西勤労者教育協会副委員長・非核の政府を求める大阪の会世話人の長尾ゆりさんのおふたりを招いてお話をお聞きしました。

 竹中さんは1945年6月7日の大阪大空襲を現在の都島区で7歳の時に体験し、その時の恐ろしかった戦争体験を子どもたちや次世代に伝えたいと、平和絵本「みっちゃんの戦争」を出版されました。
 「その日は学校が休みで、母が務める都島工業高校の食堂について行った日でした。空襲警報が発令されて学校の地下にある食堂だったので怖くないと思っていたのに、『ゴーーー!!』という爆音が聞こえたと思ったら窓ガラスが割れてそこから火が入ってきたんです。大人たちは消火しようとしてくれたのですが火の勢いがすごくて。逃げ場も無くて『水をかぶれー!』って言うんで私もかぶり熱気のなか母と一緒にじっと我慢していました。空襲の後は四條畷にいる祖母が迎えに来て連れて帰ってくれました。8月15日、みんながラジオの前で集まって泣いているんです。母に聞くと『戦争が終わったんや』と。私は思わず『やったー!良かった』と言ってしまって。母は『そんなこと大きい声で言うたらアカン。戦争で亡くなった人も沢山いてるんやで』と叱られました。無事に戦地から戻ってきた父もマラリアでずっと高熱で苦しみました。父の戦友の遺品を届けに、父の代わりに母と一緒に私も行ったんですが、電車でトンネルに入った時ものすごい大きな音だったので『こわいーー!』と恐怖を感じました。戦争の音と一緒だったんです。恐ろしさがよみがえってきて、本当に怖かった。いまでも、どこかの国で戦争があると『あの頃の私と同じ思いをしているんだろうな』と胸が痛みます」。
 長尾さんからは、2017年に核兵器禁止条約制定会議をニューヨークの国連本部で傍聴したようすなどを紹介。「この核兵器禁止条約は、ヒバクシャをはじめとする日本と世界の平和運動の成果です。国際法となったこの条約に、『核の威嚇を禁止』する条文が入るなど核兵器の違法性が明確に書かれ、核保有国が言う『核抑止論』が誤りであることが明らかになりました。しかし、今年6月に開催された第1回目の締約国会議に日本政府はやっぱり参加しませんでした。クレメント議長は『いつでも日本の参加を歓迎する』と言ってくれているのに残念でなりません。これからも非核の政府実現に向けて一緒に頑張りましょう」と呼びかけられました。

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