組合員活動紹介

2022年02月28日

COP26の報告を受けて ~未来の子どもたちのために~

2021年度 第4回 推進学習会

2022年1月19日 個人宅からのウェブ参加31名 DVD視聴参加61名(いずれも組合員活動委員)

 昨年11月にイギリスで開催されたCOP(コップ)26ではどんな話し合いが行われたのかなどをお聞きしようと、NPO法人地球環境市民会議CASA(カーサ)の事務局で国際交渉担当もされている土田道代さんを招いてお話をお聞きしました。

 COP26はイギリス・グラスゴーで開催されました。コロナ禍にあっても対面形式で開催され、参加登録者数は、過去最多の約4万人となりました。COP26に先立ち科学者が発表した報告書は、人間活動が気候変動の原因であることは「疑う余地がない」とし、工業化前からの気温上昇を1.5℃に抑制するには、2030年までの対策がきわめて重要であるとしました。COP26議長のシャルマ氏は開幕に当たり「COP26は1.5℃目標を実現可能とする最後の、そして最良の希望」と述べ、気候変動問題への強い危機感を共有しました。
 COP26の最大の成果は、パリ協定の1.5℃目標を世界が目指すべき目標として再確認したことです。COP26までに各国が国連に提出した削減目標がすべて達成されても、2100年に2.7℃上昇すると予想されていました。COP26期間中に新たに発表された目標などを考慮しても2.1℃~2.4℃上昇と予想され、1.5℃目標には届きません。COP26は、1.5℃目標を実現可能な目標とするため、各国に対し、今年の年末までに2030年目標を見直し、強化するよう求めています。日本も例外ではありません。
 日本は2020年10月に2050年カーボンニュートラルを宣言し、排出削減目標を2013年度比で46%削減、さらに50%の高みに向けて挑戦を続けるとして、COP26直前に国連に目標を提出。先進国である日本は、2030年までに石炭火力発電の廃止を要請されていますが、最新のエネルギー基本計画では2030年時点で石炭火力は19%を占めるとされ、国際的な要請に応える内容になっていません。
 こうしたなか気候変動対策の強化を求めて世界の若者、子どもたちが声を上げています。私たちおとなも、気候変動の科学を学び、暮らしを見直し、企業や政治を選ぶなどの行動をとることができます。

※カーボンニュートラル...温室効果ガスの人為的な「排出量」から、植林、森林管理などの人為的な「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすること

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