組合員活動紹介

2021年08月30日

2021ピースアクション in ヒロシマ・ナガサキ オンライン開催 視聴

「動画を視聴出来たことが小さな平和活動になった」

 広島県生協連・長崎県生協連と日本生協連は、被爆体験の継承や核兵器のない世界への思いを共有する場として、毎年「ピースアクション in ヒロシマ・ナガサキ」を開催しています。今年も昨年に引き続きコロナ禍のため集会は行なわず、オンラインでのライブ配信と公開動画の配信があり、全国から95生協・のべ約6,500人が視聴されました。
 ピースアクションヒロシマでは「原爆の子の像」で知られる佐々木禎子さんの同級生でご自身も被爆者である川野登美子さんの被爆の証言や、広島の会場から中継をつないだ被爆ピアノの演奏、地元学生の平和の活動報告が行われた「虹のひろば」などをライブで配信。被爆者の被爆体験や平和への想いを受け継ぎ、それを伝えている「被爆体験伝承者」の講話では、『生き残ったという負い目から長く語ることは無かったが語らなければヒロシマ・ナガサキで起こったことが無かったことになってしまう』という壮絶な体験のお話がありました。広島平和記念資料館にあるローマ教皇が記したメッセージにも触れ、平和の尊さを訴えました。

ローマ法王 平和アピール碑〈碑文〉
戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命を奪います。戦争は死そのものです。
過去を振り返ることは、将来に対する責任をになうことです。
ヒロシマを考えることは、核戦争を拒否することです。ヒロシマを考えることは、平和に対して責任を取ることです。

  • 川野登美子さん

  • ヒロシマ虹のひろば

  • 遺構・慰霊碑を学習する「オンライン碑めぐり」では、生協ひろしま碑めぐりガイド・新谷さんと地元小学校・中学校の〝子どもによる子どものための碑めぐりガイド〟で活動するお二人が対談

  • 長崎で被爆の実相と核兵器の怖さを伝え、平和活動をおこなってきた三田村静子(みたむら しずこ)さんによる「平和の紙芝居」。

此花地域活動委員会では、ニュースを作成し地域の組合員さんへ参加を呼びかけました。
当日も活動委員さんたちが、各自宅からオンラインで参加。ピースアクションを視聴された感想をお寄せいただきましたので一部をご紹介します。

石原さんに聴く被爆の証言を視聴して

 終戦から76年、戦争を知る方々が年々少なくなってしまう現在に、戦争を知らない私達が出来ることは何でしょうか。
 胎内被爆者の石原さんがお母様から聞いたお話を詳細に語る状況は、ごく一家庭の日常生活に突然起こった悲劇でした。一緒に視聴した小6の娘には衝撃的だったようで心のキャパを超えて動揺し、辛そうにしていました。それでも娘にはしっかりそんな現実が実際に起こったことを受け止めて、知って欲しいと思いました。
石原さんがおっしゃったこと。
「アメリカ国軍が悪いんじゃない、戦争が悪いのです」「一生懸命に生きることが平和活動」その言葉が心に深く突き刺さりました。
 76年前の人類史上最悪の悲劇を経験した唯一の国、日本。私達はこの悲劇から目を逸らさずに、世界に情報を発信し続け、原爆で突然命を奪われた多くの人々の分まで毎日毎日を一生懸命生きて平和活動に参加していく義務があると思いました。
娘には原爆のドキュメント映像も敢えて見せました。目を覆って泣きそうな顔をしてました。何かしらを感じ取ってくれたことは確かです。この動画を視聴出来たこと自体が小さな平和活動になったと思います。
(K.Aさん)

 YouTube配信で視聴した中で一番印象に残ったのは、胎内被爆の石原さんのお話でした。生まれる前の事なのにそこに居たかのように当時の話をされるのは、お母様が娘に戦争の伝承者として絶対に後世に伝えてほしいと、詳しく何度も話して聞かせられたのだと想像され、その強い意志が感じられました。
 そんな石原さんのお母様の「自分たちだけが被害者だと思ってはいけない、戦争はみんなが被害者」「連合国を憎んではいけない、悪いのは戦争」「日本だって加害者でもある」という言葉に、誰でも被害者にも加害者にもなりうる、それが戦争だと改めて思いました。
 伝承の大切......我々も後世に伝え続けるにはどうしたら良いか難しいですが、考えなければいけません。
 長崎で、17歳の時にご自身はからくも直接被爆だけは免れた男性のお話で、家に向かう途中、川で助けを求める子どもがいたが自分一人ではどうしようもないから、救援を待ちなさいと言って置き去りにしたこと、大けがをした少女を乗せた担架を運ぶ途中空襲警報がなって担架を置いて逃げたことなどを後悔し続けているというのがありました。でも地獄の中ではまずは自分の命......と思ってしまうのは責められることではありません。また、大勢の人が苦しんで死んでいったのに自分は助かったという負い目を抱えて生きてきた人も多いと聞きます。そんな心の傷もおおいなる戦争の被害だと思いました。
(M.Iさん)

 長崎の家族交流証言者講話をききました。
 田川さんのお話で原爆後にせっかく両親に再会したのに亡くしてしまう辛さ、父親の足を切断した事の後悔をしずっと自分を責め続けてた生きて来た日々、切断をした看護師宮崎さんに出会いいろいろ聞く事ができ、少しでも心が癒され語りべとして活動されている。とても辛い体験をみんなに語ってくれてる事を大事にしないとダメだと改めて思いました。
 今まで夏休みだから仕事で参加できなかったが、オンラインで後日観れるので盆休みにゆっくり聞けてとてもよかったです。
(C.Mさん)

「被爆体験詩の朗読会」
 劇団ふらっとさんによる、平和記念公園をめぐりながらの朗読会は、画面を通してですが、広島を感じながらきくことができました。最後の「しづかに歩いてつかあさい」と言う詩はとても心に響きました。
「オンライン碑めぐり2021」
 子ども碑めぐりガイドをしている中学生、高校生お二人の話をきけました。平和や戦争に興味がないという同年代の子どもたちに興味を持ってもらうにはどうしたらいいかを考えて活動しているとのこと。ガイドをしながら、質問に答えられるように、また、伝えたいことが伝えられるように日々勉強しているのが感じられて、立派だと思いました。
ピースアクションinナガサキ
「じょうだいさんに聴く被爆の証言」
 今どうするのか、これからどうしていくのか考えられるような講話を、と、子どもたちにわかりやすくお話しされるのだそうです。私も聞き入りやすく、知らなかったことも知ることができました。
3つの動画をみて
 「大人たちがはじめた戦争で、いつもつらい目に遭うのは夢や未来を奪われた子どもたち」という言葉が印象に残りました。本当にそのとおりだと思います。私たち大人は、子どもたちの未来を守るためにどうするべきか、何をするべきかを考え、行動していかなくてはならないと思いました。
(N.Eさん)

 ライブ配信を見ることはできなかったので、公開動画のヒロシマ「オンライン碑めぐり2021亅とナガサキ「松本さんに聴く被爆の証言亅「長崎の被爆75年の歩みと平和への取り組み亅を視聴しました。
 ヒロシマとナガサキでの被爆体験や今なお残る建物の歴史など、知っているようで知らなかった事も多く説明されています。特に印象残ったのは松本さんのお話で、原子爆弾の強さがナガサキの方が強いのにヒロシマの方が被害が大きい理由です。特設ポータルサイトから動画(You Tube)を見ることが出来るので見てほしいと思いました。また、今も有る原子爆弾が二度と使用されず被害が出ないように切に願います。
(Y.Sさん)

 私はこれまで、ピースアクションinヒロシマのほかにビキニデー、沖縄、鹿児島など現地に行って学習させてもらってきました。
 それなのに、長崎で起こったこと。このオンラインに参加して初めて詳しく知りました。「長崎を最後の被爆地に」この思いを成し遂げることは自分たちの責任、そして「私たちがやっていることは微力だけど無力ではない」と、話していたのがとても印象的で心に響きました。今年、核兵器禁止条約が発行されたのも市民活動のたまものであることも実感できました。広島の語り部さんがおっしゃっていました。「語らなければ忘れられてしまう。忘れられたら、また悲惨なことが起こる。」「語り継ぐのは語り部だけではない。この話を聞いたあなたも語って欲しい。伝えて欲しい。」と。この思いを忘れることなく、少しでも伝えることができるように学び続けたいと思いました。
(M.Sさん)

 松本さんの動画見ました。
 動画の中で被爆者・谷口さんの背中の火傷の写真、男の子が弟の遺体をおんぶして立っている写真 何度か見たことあります。原爆のむごさ 恐ろしさを感じます。松本さんが 選挙に行く事、仕返しをしない。仕返しをすると国と国との戦争になる。この事をする事が 平和につながると言っていた事に共感しました。
(J.Sさん)

日本生協連の「2021ピースアクション特設ポータルサイト」では、録画した内容を見逃し配信しています。

※見逃し配信のご視聴は事前の参加登録がなくてもどなたでもご覧いただけます。
※当日トラブルにより録画データを配信できない場合があります。
※配信期間は期間限定となります(実施後2か月程度を予定)。

2021ピースアクション特設ポータルサイトはこちら

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