組合員活動紹介

2021年03月29日

2021ピースアクションキックオフ集会

主催:日本生活協同組合連合会(日本生協連)

3月2日 ウェブ参加 20名 (各個人宅から参加)

 毎年、平和活動の起点となるピースアクションキックオフ集会が東京で開催されています。今年はコロナ禍のため集会は行わず、オンラインで全国をつなぎ47生協(生協連)から200名を超える組合員さん・職員が参加、パルコープからも参加されました。

 戦争・被ばく体験者の想いを継承するために取り組んでおられる団体によるクロストークセッションでは、継承活動の大切さや伝える工夫が紹介されました。“悲惨・こわい・悲しい”イメージのある戦争体験は、ときに拒否感も感じてしまいます。しかし、知らないことを学ぶことは未来につながり、学んで伝える側になる人を増やすことは平和につながります。

 2部では、各地の生協の平和活動の取り組み事例の報告や、参加者グループごとの感想交流の場も設けられ、活発な意見交換が行われました。「実は、何年か前にキックオフ集会の会場でパルコープさんにもらった、手作りのブレスレットが家にあるんですよ」という神奈川の組合員さんとの出会いもあり、オンライン参加の良さも実感することができました。

クロストークセッションをされた、
Peace PorterProject代表・保田さん(右上)、
ピースバトン・ナガサキ代表・調(しらべ)さん(右下)、
ひめゆり平和祈念資料館・古賀さん(左下)と日本生協連の炭谷さん(左上)

参加者の感想(抜粋)

「日本全国から年代も色々な方が集まり平和について話しを聞き考える、とても大切な事だと改めて思いました」

オンラインならではのつながりを持てました

渡邉さん(港地域活動委員会)

 今年はオンラインで開催していただきやっと参加することができました。日本全国から年代もいろいろな方が集まり平和について話を聞き考える、とても大切な事だと改めて思いました。
 平和の活動をする上で「一人ひとりの背景に当てはめて考えてもらう」「頑張りすぎない、盛り込みすぎない」「知り・知らせ・考え・話し合い・行動する」などヒントになることがわかりました。

オンラインを活用すれば前へ進めることができる

菊池さん(都島北地域活動委員会)

 平和活動を初めての方や子どもさんに広げるには、興味を持ってもらえるよう、見た目も工夫し、また、伝える事を欲張りすぎない事も大事だと、活動されている方から学びました。コロナ禍での平和活動も、オンラインを活用すれば全国から多数参加でき、前へ進めることができると思いました。

『わからないことを知る』学びの機会に

藤井さん(枚方公園地域活動委員会)

 思いを継承、推進して、世論を高めるため、組合員同士学び合い、地域で裾野を広げる、ピースアクションという平和活動だと言うことで、何が学べるのかワクワクして参加しました。
 私がとても共感したのは調さんのお話です。子どもたちに戦争を学んでもらうとき、恐い、悲しいというイメージを伝えるのでなく、『わからないことを知る』学びの機会にするのだそうです。はじめての人に平和の大切さを伝えるには、『目的』が大切で、誰に・見た目・よくばりすぎないと、これがポイントだとおっしゃいました。

若い方に戦争の事、原爆の事を知ってもらえたら

鬼頭さん(城東北地域活動委員会)

 保田さんのお話では、“被ばく体験を話すことはつらい事で、体験をしていない人に何が分かるのか?”と言われ、その方たちと真剣に向き合う事で信頼関係が生まれ、被ばく体験を語ってくださった話を聞きました。
 インターネットでいろいろ勉強・交流ができる時代。若い方に少しでも、戦争の事、原爆の事を知ってもらえると良いと思います。

平和について考える時間が持てて良かった

酒井さん(枚方中央地域活動委員会)

 今回参加できて良かったです。広島・長崎・沖縄の各々の地域で活動をされている方々のお話が聞けて良かったです。“子どもや、初めて参加される方に伝える工夫”という言葉が残りました。“戦争からさらに遠くなった世代”、本当に伝える大切さを実感しました。
 平和である事があたりまえの毎日、平和について考える時間が持てて良かったです。

身近なところから考えていってもいいのかな

大町さん(北門真地域活動委員会)

 Zoom開催ということで初めて参加しました。長崎に落とされた原子爆弾は総重量4.5トンだそうですが、そのうちプルトニウムは6キログラムで、直径は8センチだそうで、すごい威力だったんだと怖くなりました。
 平和の話となると難しく考えてしまいがちですが、身近なところから考えていってもいいのかなと思いました。

次の世代に継承していこうと痛感

近藤さん(大東東地域活動委員会)

 はじめのご挨拶で「ヒバクシャ国際署名約287万筆は国連に提出され核兵器禁止条約発効へとつながりました」と語られ、協同まさしく生協の輪だなと思いました。
 リレートークでは、子どもたちと続けていた平和交流をオンラインで開催したことを聞き、コロナ禍の中の前進の意義を感じました。戦争体験を自ら伝承者になり、また、体験記録を残す活動をする事で、次の世代に継承していこうと痛感しました。

体験・体感

古田さん(西地域活動委員会)

 毎回気になっていたのですがなかなか行けず、今回Zoom参加することができて良かったです。
 沖縄の『ひめゆりの塔』は子どもの頃、家族旅行で行った際に「同じ年頃の子どもが」と胸を締め付けられ、その想いは今も続いています。今年の4月12日には『ひめゆり平和祈念資料館』がリニューアルオープンされるそうです。子どもの頃とはまた違う体感、子育てが落ち着いたら訪れたいと思います。

 2021ピースアクションキックオフ集会内で紹介された学習ツール

簡単で分かりやすいものから、当時の貴重な映像を見ることができるサイトもありますので、ぜひ一度のぞいてみてください。

広島平和記念資料館「被爆者証言ビデオ」

被爆の実相を後世に伝えるため、昭和61年度(1986年度)から、広島で被爆された方の体験談をビデオに収録し、貴重な資料として保存・活用しています。ここでは、その中から、約300人以上の方の証言(ダイジェスト版 1人分約4分~14分)が視聴できます。

ヒロシマ『  』継ぐ展「実行委員会自由研究ツール」

20問の質問の答えを考えて埋めていく自由研究ツールです。問題は初級・中級・上級の3つにレベル分けされているので、自分のレベルに合わせて学べます。※自由研究の対象は、小学生高学年以上ですが、大人の方でもご利用いただけます。

ピースバトン・ナガサキ 公式YouTubeチャンネル

被爆遺構巡り、紙芝居「つたえてくださいあしたへ」などが視聴できます。

公益財団法人長崎平和推進協会 公式YouTubeチャンネル

原爆資料館周辺のスポットや、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館などのフィールドワークの様子が視聴できます。

Nagasaki University RECNA(長崎大学核兵器廃絶研究センター) 公式YouTubeチャンネル

学問的調査・分析を通して核兵器廃絶に向けた情報や提言を世界に発信されている動画などが視聴できます。

長崎市民 公式YouTubeチャンネル

2015年から長崎市のケーブルテレビで放送されている「ながさき原爆記録全集」などが視聴できます。
(2020年ギャラクシー賞テレビ部門奨励賞受賞)

ひめゆり平和祈念資料館 公式ホームページ

ひめゆり学徒隊の沖縄戦体験を伝える博物館で、1989年にひめゆりの塔の隣に設立。証言映像や手記、壕の実物大模型などを通して、実際の戦場の様子を伝えています。

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