組合員活動紹介

2021年01月25日

貧困・子ども食堂を考える ~パルコープが支援する子ども食堂・フードバンクの到達とこれから~

2020年度 第1回 推進学習会

2020年11月17日 京橋事務所(本部)参加38名(組合員活動委員)

 日本では現在、7人に1人の子どもが貧困な状況にあると言われ、中でも大阪府の子どもの貧困率は全国ワースト2位という実態です。貧困や孤食といった子どもたちを取り巻く社会の問題や、子ども食堂が持つ意味や可能性について学ぼうと、おおさかパルコープ・常勤理事の松岡賢司さんにお話しいただきました。
 貧困には大きく2種類あります。難民キャンプで暮らすような最低限の生活を営むことも困難な"絶対的貧困"と、OECD(経済協力開発機構・加盟35カ国)が定める中間の人の半分以下の所得の世帯や、普通の生活基準を下回っている状態の"相対的貧困"です。日本の相対的貧困率は年々増えており世界から見ても高い水準になっています。その中でも、ひとり親家庭(シングルマザー)のふたりにひとりが相対的貧困状態になっているというのが日本の特徴です。
 松岡さんは、「みなさんの中には"貧困"という言葉にアレルギーがあったり、しんどい・ツラいことから目を背けがちなこともありますが、今日、この学習会の間だけでも貧困ということに正面から向き合って考えていただければと思います。この問題は、子ども食堂だけで解決できるようなことでもないし、生協などが支援してどうにかなるようなことでもありません。社会や教育の制度であったり、日本全体や地域が抱える問題などいろんな要素があって、その中で一番弱い立場である子どもたちが巻き込まれているのが今の現状です」。
 パルコープでは2017年2月から、子どもの貧困支援の取り組みとして『パルコープ子ども食堂フードバンク』をスタート。2018年6月からフードドライブの取り組みをスタートさせました。当初は5カ所の子ども食堂への提供だったのですが、現在は、56団体61カ所の子ども食堂と3カ所のシングルマザー支援団体に食材を直接お届けしています。今後はパルコープエリアで100カ所を目標に支援を続けていきます。

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