組合員活動紹介

2019年03月25日

「核兵器廃絶に向けて」 ~今、『ヒバクシャ国際署名』にとりくむ私たちにできること~

2018年度 第6回 推進学習会

2019年2月4日 京橋事務所(本部) 参加83名(組合員活動委員)


 2017年7月7日、核兵器禁止条約が国連で採択されました。同年12月には国際NGOのICAN(アイキャン)がノーベル平和賞を受賞し、核兵器廃絶への動きが加速するかのように思えましたが、いまだに条約批准の見通しは立っていません。平和な未来をつくるために私たちに何ができるのでしょうか。ヒバクシャ国際署名キャンペーンリーダーの林田光弘さんにお話をうかがいました。
 「ヒバクシャ国際署名は、団体というよりネットワーク。被ばく者が呼びかけ、それに共感した人たちが集める署名活動です。目的は、みんなの声を国連に直接届けること。活動を通じて対話が生まれ、これからの担い手を増やしていくことです」と林田さん。日本での署名活動は、2016年4月よりスタート。連絡会は26都道府県の47団体からなり、昨年9月時点でおよそ830万人分もの署名が集まっています。特徴は、被ばく者自らが呼びかけていること。政治や宗教、団体を超え、誰もが参加できること。そして、それぞれのやり方やアイデア、タイミングで署名を集めることができることだと言います。
 「広島・長崎の被ばく者は身をもって核兵器の恐ろしさを知っています。現在平均年齢は82歳。73年前に8歳9歳の子どもたちが受けたことで、この事実を世界は重く受けとめています。そして被ばく者と知り合いになったとき、人は変わります」と力説されました。
 「僕は核兵器廃絶を夢にしたくありません。日本で女性参政権が与えられたのは戦後のことです。核廃絶も、世の中の機運を高めていくことで実現すると信じている」と話します。署名だけでなく、署名活動を通じて、平和を考える勉強会や集会など複合的な動きが生まれること。その一つひとつの積み重ねに意義があると訴えました。

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