組合員活動紹介
2018年08月27日
知ってそうで知らないプラスチックごみ
2018年度 第2回 推進学習会
2018年7月5日 京橋事務所(本部) 参加116名(組合員活動委員)
今回の学習会では、今年の通常総代会でも発言があった私たちが普段使っているプラスチックのごみについて、どのように社会的な問題になっているのかということを京都大学大学院の浅利美鈴さんをお招きし、学習しました。
まず、プラスチックの便利さや状況、プラスチック議論のきっかけになった問題の海ごみ、私たちがくらしの中でできることは、どのようなことがあるのかをお話しいただきました。
「プラスチックは丈夫・軽量で労働・運搬面でメリットがある反面、摩耗し海へ流れ出ることで食物連鎖に取り込まれ、生態系に影響を及ぼすなどできるだけ循環(リサイクル)利用することを真剣に考える状態となっています。そして、日本の海ごみも重要ですが、世界の状況を知っておくことも必要です。2050年までにこのまま人口が増え、経済レベルが発展しプラスチックの消費が増えると海洋中のプラスチックの量が魚より多くなると言われているのが世界の状況です。世界では増え続けるごみに対し危機感を持ち、プラスチックの使い捨て商品の禁止・素材の転換など、『脱プラスチック』に向けて取り組んでいます。私たちができることは、ごみの少ない買い物をこころがけ、レジ袋を利用しない、傘袋の再利用など基本的なことをすることで、プラスチックを半減させる原動力となります」と締めていただきました。
参加者からは、「使い捨て容器やペットボトルを便利だと思って、必要以上に使っていました。きっちり分別しているので少しも悪いとは思っていませんでしたが、リサイクルにお金がかかる事や埋め立てられている量の多さを聞いて驚きました」「何となく毎日のごみの分別はするものの、その先を考えるよい機会になりました。その先が海ごみとなって世界に流れているこわさを知ることによって、普段何気なく使っているウエットティッシュやペットボトルを減らしていかなくては...と改めて感じました」「『魚の量より海ごみの量が多くなる』と聞いてゾッとしました」「試食会の時など少しでも話題に出来たら...」などの感想がありました。