組合員活動紹介

2016年12月19日

これからの私たちの食を守るためには...

2016年度 第5回 推進学習会

2016年11月9日 京橋事務所(本部) 参加105名(組合員活動委員)


私たちがこれからも安全なものを安心して食べ続けていくためには、何を大事にすればいいのかをみんなで考える機会になればと、学習会を開催しました。
講師にお招きしたのは、愛媛大学アカデミック・アドバイザーの村田武(たけし)さん。
村田さんは愛媛食健連(国民の食糧と健康を守る愛媛連絡会)会長、くらしと協同の研究所研究委員、NPO法人自然エネルギー愛媛理事長と、多岐にわたり活動されており、今回はその実践経験なども交えながらお話ししていただきました。
まずはTPPの問題。「TPPが発効されなくてもアメリカとの二国間の取り決めで話がすすんでいく可能性があります。日本とはちがい、危険があることが証明されないのは安全だというのがアメリカの感覚。くらしを守るには、国会でTPP協定を承認させないことです」と村田さん。
また、生協のとりくみの課題として次の話をお聞きしました。

「これからの農作物は価格破壊がすすみます。農村は食の産直だけではもたない。生協が買い支えるといっても高齢化の中では生産をたくさん増やすこともできない。そうなると農家や農村に別の所得源が必要になってきます。農林漁業をしっかり立て直すには『※FEC自給圏の形成』という考え方が重要です。
農林漁業や地域経済の活性化とエネルギー問題を結び付けて地域で仕事を起こしていくというものです。
その先頭に生協が立てるかどうかが問われています。生協サイドで農業生産プラスエネルギー政策で所得をあげてもらうための事業を起こすことが必要です。
これからの私たちの食を守るのにはそういった『食とエネルギーの産直』であると考えます」。

参加者からは「産地見学や交流だけでなく、多方面から支えていかなければならない時代なのだと考えさせられました」
「安全安心なものを購入し、生産者の方をささえていく...ささやかな抵抗を続けて、諦めないことを心掛けたいと思っております。一人では小さな力でも、集結させれば何かが変わるかもしれません。そう信じたいです」
「大手企業まかせ、国まかせにせず、考えたり活動しないと、自分たちのくらしは良くならないことがわかりました」などの感想がありました。

※FEC......F(Food:食)・E(Energy:エネルギー)・C(Care:ケア):評論家の内橋克人さんが提唱

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