組合員活動紹介

2016年08月29日

「子どもの貧困から、今の社会情勢を学ぶ」 ~未来のために~

2016年度 第1回 推進学習会

2016年7月7日 京橋事務所(本部) 参加110名(組合員活動委員)


今、問題になっている「子どもの貧困」。
学校給食が唯一の食事になっている子どもや、アルバイトをしないと通学できない高校生などの報道を目にすることが増えてきました。
子どもの貧困化の実情や背景を知り、私たちのこれからのくらしや国の在り方について考えるきっかけになればと、 NPO法人子ども・若もの支援ネットワークおおさかの顧問であり、子どもの貧困を考えるネットワーク準備会の共同代表もしておられる青木道忠さんをお招きし学習しました。

学習会では、実際に相談があったS君の事例を挙げてお話しいただきました。
学校での問題行動が目立つようになったS君。学校や保護者の話を聞く中で、問題の背景にある様々な貧困がみえてきました。 「子どもの貧困は、経済的な貧困だけではなく、人間関係・医療・文化・情報・教育などの貧困にもつながります。
子どもの貧困を放置すると次世代にも連鎖し、問題を拡大させていくことになります」と青木さん。
また、子ども食堂や学習支援という形で手を差し伸べる地域での動きについて
「こういった動きで『人は信じられるもの』だと子どもたちにメッセージとして伝えるのは大切なことです。
ただ、本来は国や自治体がとりくむべき。それぞれの地域の中でのとりくみを施策や制度に反映させるよう求めていくことも大事です」と述べられました。

参加者からは「私の時は食べものがなく貧乏だったけれど、人のあたたかさがあった。今はそれがない。 その中で子どもがどのように育つのか、厳しいからっぽの社会を感じる」 「子どもの貧困とは経済的な事を示していると思っていましたが、経済的部分だけでなく、医療を十分に受ける事ができない貧困や家族(母親)と過ごす時間が欠ける貧困などもあると知りました。
国の社会保障や教育制度の不十分さが密接に関係していると思い、一日でも早く改善されることを望みます」
「国連子ども権利委員会が、政府に3回目の勧告したことを初めて知りました。
国際的にも問題視されているのに、日本人に自覚がなく、報道されていないのが大きな問題だと思いました」などの感想がありました。

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