組合員活動紹介
2016年01月25日
2015年度 6回 推進学習会
「未来の子どもたちに平和な日本を」~今私たちに何ができるのか?~
2015年12月1日 京橋事務所(本部) 参加146名(組合員活動委員)
講師の小谷成美さん
9月に可決された安保関連法案。どんな法律で憲法との関係はどうなのか、なぜ必要とされたのか、どのような点で賛否がわかれているのかを知り、わたしたち一人ひとりに何ができるかを考え学ぶ機会にしたいと学習会を開催しました。講師にお招きしたのは明日の自由を守る若手弁護士の会の活動もされている弁護士の小谷さん。
憲法はだれのため?
まずは日本国憲法について、クイズと紙芝居を交えてお話していただきました。私たちのライフステージにあわせて憲法がどう関わっているのかを学び、紙芝居で、憲法は、私たちの権利や自由を守るために権力を制限するものだと学びました。「これを『立憲主義』と言います。自民党の改憲草案には『緊急事態条項』というものがあります。内閣総理大臣が緊急事態を宣言した場合、内閣は憲法と同一の権力を持つ政令を制定することが可能になり、私たちは国の指示に従わなければならないというものです。憲法を一時停止する『独裁条項』とも言われすごく恐ろしい制度ですがあまり知られていません。知らない間に通ってしまうことが一番怖い」と説明を聞きました。
集団的自衛権で日本は守れる?
次に、安保法制の内容、特に集団的自衛権について学びました。「集団的自衛権の行使は、憲法9条に違反するものですし、立憲主義の観点からも今回のやり方は大きな問題があります。それに、日本が外国から攻められた時には個別的自衛権で対応が可能。集団的自衛権を行使してしまうと、アメリカの戦争に巻き込まれるおそれが高くなり、日本本土が攻撃されたり、テロが起こる可能性が高くなってしまうのではないでしょうか」と小谷さん。
私たちができること
最後に、未来の子どもたちに平和な日本をつないでいくために、私たちができる行動について、いくつか例(ニュースを観る・記事を読む・学習会などに参加する・知人や友人を誘って一緒に参加するなど)を教えていただきました。参加者からは「わかりやすい説明だったので理解しやすく、子どもや家族に自分の言葉で伝えられます」「いつも学習会に参加しても、私たちにできることって何だろうと悩みながら帰ってもやもやしていましたが、今日は明るい気持ちで帰れそうです」などの感想が寄せられました。