組合員活動紹介

2015年12月21日

マイナンバー制度のしくみを知ろう

2015年度 第5回 推進学習会

2015年11月5日 京橋本部 参加146名(組合員活動委員)


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講師の黒田さん

来年1月からスタートするマイナンバー制度。制度のしくみを知り、個人番号(マイナンバー)がどのように使われるのか、そして私たちのくらしにどのような影響があるかを、大阪自治体問題研究所の黒田充さんを講師に学習しました。

マイナンバー制度は安全?

住民票のある全ての人に割り当てられた12桁の個人番号は、市役所・税務署・勤務先・金融機関などで求められることとなります。機関や事業者などは、個人番号を個人情報として安全に管理する必要があり、故意に流出させた場合は重い罰則も定められています。しかし、多くの場所で同じ番号を多用するマイナンバー制度は「芋づる式漏えい」となってしまう可能性が高く、流出先を特定することが困難です。一度流出してしまった情報は、完全に回収したり削除することはできません。申請すれば番号の変更はできますが、名前や生年月日は変えれない。こういった危険性も理解しておかなくてはなりません。

これからどうなるの?

今後、政府は制度の利用を拡大していく方針です。健康保険証・運転免許証・NHK受信料をはじめ、民間企業でもショップのポイントカードや学生証に至るまで、様々なところで事業やサービスを検討しています。際限のない利用範囲の拡大は大きなリスクを伴います。社会保障番号を様々な官民の分野ですでに利用しているアメリカでは、個人情報の漏えい事件や、成りすましが多発しているといいます。このまま黙っていたのでは、日本の社会が激変する可能性もあります。個人情報が漏れたら困る、怖いだけでないことは明らか。制度が開始されたからといって終わりではない。むしろこれからが本番。「私の考えは、『とりあえず延期し、再考し、中止・廃止すべき』です」と黒田さん。
参加者からは「テレビで知る情報だけでは足りないことを実感し、もっと積極的に情報収集しないといけないと思った」「メリット・デメリットを分かりやすく説明していただき、速いスピードで進められている裏側を知ったのですが制度として決定されたので、慎重に今後を見守っていきたい」などの感想が寄せられました。

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