組合員活動紹介

2015年10月26日

「良い社会を築く消費者のちからを発揮するために」パート②
~健康食品花盛りの中で、迷える消費者にならないために~

2015年度 第3回 推進学習会

2015年9月10日 京橋本部 参加121名(組合員活動委員)

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講師の高橋さん


私たちのまわりでは、健康食品と呼ばれるものや健康をサポートするというサプリメント等が数多く販売されています。
また、トクホ(特定保健用食品)・栄養補助食品をはじめ、食品の機能性表示制度も始まり、健康に関する情報がますます氾濫しています。
情報に惑わされず正しく判断するにはどうしたらいいのでしょうか。群馬大学名誉教授の高橋久仁子さんをお招きし、お話をお聞きしました。

食べ物や栄養が健康や病気に与える影響を過大に評価したり信じることを「フードファディズム」といいます。
健康食品などの宣伝広告の多くは、日常の食事では補えないものがあると不安をあおり、健康食品で健康が買えるかのように思わせることで消費者の購買意欲をそそります。
しかし実際調べてみると、有害物質が含まれていて健康を害する例があったり、効果はないにもかかわらず、大きな効果があるかのように連想させるキャッチコピーを使用していたり...。
「『厳重な審査を経て許可』されたはずのトクホでさえ効果はごくわずか。また、健康食品によって食生活が改善されていると錯覚し、逆に健康被害になるケースもあります。決して過大な期待をしてはいけません。
例えば野菜ジュース。飲むだけで野菜を食べた気になり、必要な栄養素が摂れていると思い込むのは大変危険です」と高橋さん。

食生活の基本は、必要な栄養素を過不足なく摂取すること。
なんでも簡単に買えてしまう世の中ですが、健康食品やサプリメントで健康を買うことはできません。
まずはしっかりと普通の食事をとること。そして栄養表示や表示制度を正しく知ることが大切です。

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