組合員活動紹介

2015年06月29日

2014年度 第8回 推進学習会
「戦争体験者から学ぶ」 ~それでも君は銃をとるか?~

2015年5月7日
京橋本部 参加135名(組合員活動委員)

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現在93歳になる瀧本さんは昭和14年、17歳で入隊、日本海軍の航空機整備士として真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦など壮絶な戦場での体験を話されました。

母艦沈没の真実を隠した政府

「ミッドウェー海戦では、日本の暗号電報を傍受していたアメリカが、4隻あった日本の航空母艦を奇襲してきたんです。自分が乗っていた『飛龍』以外の母艦が攻撃を受け、真っ黒な煙をあげて目の前で沈没。船の上にいた私は機銃掃射を受け、右のわきを負傷しました」。それから治療を受けた病院で聞いた政府発表を聞いて驚愕。日本の損害は空母一隻が撃沈、一隻が大破と報道され、真実を隠したことが分かりました。 その後、新しい戦闘機の整備兵として南方の最大の基地・トラック島へ。そこでは着任後すぐに攻撃を受け基地は全滅、約15000人が亡くなったと言います。「内地からの補給ができないので、食料がなくなり武器弾薬もない、医薬品も来ない。備蓄していた食料も半年で尽きて、どんどん餓死していきました。食べ物がなくなってどんどん痩せていく...。ほしいほしいほしい。こんなつらいことはありません。朝起きて、横に寝ていた者が死んでいた。私もいつ順番が回って来るか...。それを待っているだけでした。毎日空襲もあり、いつも逃げ込んでいた防空壕がやられその中の者はみんな死んだ。たまたま違う防空壕に逃げたので奇跡的に助かったんです」。

黙っていては戦争になる

瀧本さんは、今の戦争に向かっている世相を危惧されています。「国は、国民の命は守ってくれない。たとえ親でも子どもの命を守ることもできない。理屈抜きで大事な息子が親より先に死ぬことになるんです。それが戦争なんです。黙っていては戦争になる。戦争がはじまったらだれも止めることができません。戦争にイエスかノーか。私の体験を聞いて考えてほしい」と強く訴えられました。 参加者からは「実際に戦争に行かれた生々しいお話はつらいものでしたが、テレビなどで見るよりも深く残りました。戦争は絶対にしてはならない。私たちは正しいことを知り伝えていかなければと思いました」などの感想が寄せられました。

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