組合員活動紹介

2015年04月27日

「農業・農地が果たす多面的な役割」~作物をつくるだけ?~

2014年度 第6回 推進学習会

2015年3月12日 京橋本部 参加132名(組合員活動委員)


もともと農耕民族である私たち日本人が大切に育んできた田畑。今の農業の現状を知ることだけではなく、農業・農地が果たす多面的な役割を再発見しようと学習会が開催されました。講師にお招きしたのは、JA大阪中央会?食と農・環境対策部 次長の池嶋明さん。

まずは、大阪の農業がどのような状態なのかを話されました。「大阪農業の特徴は、農家一戸あたりの耕地面積が全国最小。市街化区域の割合が高い中でも頑張ってやっているということです。農業県ではない大阪ですが、実は春菊の生産量は全国で2位、蕗やいちじくは全国で3位を誇るんです」と池嶋さん。しかし、「作物の生産量だけで農業を判断するのではなく、農業・農地が果たす多面的な役割も知ってほしい」と、続けます。「①新鮮で安全な農作物の供給②農業体験・交流活動の場③心やすらぐ緑地空間④都市住民の農業への理解の醸成⑤国土・環境の保全⑥災害時の防災空間などが農業・農地の多面的な役割としてあげられます。中でも⑥の災害時の防災空間として、〝防災協力農地〟に登録されている土地は、大阪では寝屋川市・守口市・貝塚市・堺市の4つの市にしかありません。災害時には農地が避難地などの役割を果たします。農家は災害に強いまちづくりに貢献でき、農産物や土地の補償を受けられます。この制度は市民・農家・行政のそれぞれに利点がある優れた仕組みですのでもっと広まればいいなと思います」と話されました。

photo

活動紹介TOPに戻る

カテゴリー


年別バックナンバー