しま☆ルーム

掲載日:2018年07月23日

場所
大阪市中央区島之内2丁目13-31 トーカン島之内キャスティール302
実施日
毎週水曜日
参加料
幼児~高校生無料
  • しま ルーム
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福井 潤一郎さん

代表:福井 潤一郎さん

わがまちの*子ども食堂訪問記
しま ルーム

 ミナミの繁華街に近い、島之内にある老人憩いの家も入るビルの2階。16時半頃に部屋をのぞくと、子どもたちが宿題をしたりゲームや塗り絵を楽しんでいる。
 ここには台所が無いので、調理は少し離れたマンションの1室を借りて行なっている。この日のメニューは、カレーライス(ウインナー乗せ)と、スパニッシュオムレツ、ポテトサラダ、さくらんぼ。聞くと「週の初めに大阪で大きな地震があったので簡単なメニューにしました」とのこと。普段はボランティア(登録は約30人)3~4人でメニューを考えて作っている。「野菜不足な子どもたちにとって、コープさんからいただくお野菜は本当に助かっています」と言っていただいた。
 18時すぎにはカレーが入ったお鍋などが子どもたちがいる所に届けられ準備完了。ご飯は順番に並んで取り行くスタイル。参加者の子どもがお皿によそってくれる。いつもの光景だそうだ。さっきまで元気いっぱい部屋を走り回っていた子も落ち着いて、みんな揃って「いただきます!」。
 食べ終わると19時半に送迎。「でも少しでもみんなと一緒にいたいのか、なかなか帰らないんですけど」と福井さん。かけがえのない居場所になっている様子がうかがえました。

ここを居場所と思ってほしい

 「しま☆ルーム」代表の福井潤一郎さんにお話をうかがいました。
 元々、「薬局屋を引退したら何か地域に貢献できることがしたい」とずっと考えていました。そんな中、東京で子ども食堂をされている方の紹介をテレビでたまたま見て、「これなら自分にもできるかも」と思ったのです。ネットで色々調べたり、他の子ども食堂さんを見学させてもらったり、社会福祉協議会が開いているセミナーに参加して勉強する中で、中央区内の小学校では多国籍の子どもたちが多く在籍していて、その中には日本語での学習に困難を抱えたり、親が夕方から仕事に出て一人だけ兄弟だけで過ごしている子どもたちが多くみられるということを知りました。また、そんなエリアにも関わらず中央区には子ども食堂が当時(2016年時点)1つもなかったのです。そうして周囲の人たちの後押しもあり、「ここでやってみよう」と決めました。

しま ルーム

それぞれの文化・ルーツ・アイデンティティを大切にしながら

 ここに来ている子たちの半数以上は外国にルーツを持っています。だいたいが小学校の先生や社会福祉協議会からの紹介で集まっています。誰でもOKとしている子ども食堂さんもありますが、私はできれば孤食の子どもに来てほしいしここを居場所と思ってほしいという想いでやっているので登録制にしています。
 15時半~17時半は、近くの放課後学習支援教室「Minamiこども教室」と連携して学習支援をしています。勉強を見てくださっているのは教室の先生や学生ボランティアさん。学習支援をする中で中学生や高校生から進路相談をされることもありますが、その子の学力・家庭の事情もあり、答えるのが難しい場面もありますね。
 ここには食べられないものがたくさんある子が多いです。文化の違いもありますが、そもそも家で野菜を食べる習慣がなかったり。決して無理強いはしませんが、「まず1回食べてみ」とは必ず言います。とは言え野菜を細かく刻んでこっそり入れたりして食べてもらう工夫はしています(この日もカレーにパプリカをこっそり)。盛り方も、取りに来た子1人1人に食べられるかどうかを聞いてからよそうスタイルに変えました。
 それぞれの文化・ルーツ・アイデンティティを大切にしながらも日本の文化を教えています。節分や七夕など季節のイベントもみんなで楽しめるように、少しでも日本の文化に触れてもらえたら嬉しいという気持ちでやっています。
 最近もフィリピンにルーツのある男の子が仲間入りしたのですが、まだ日本語があまり通じず困っていると、同じルーツを持つ中学2年生の子が通訳をしてくれてすごく頼もしい場面がありました。

中央区にも子ども食堂ネットワークがあれば……

 「しま☆ルーム」を始めてから丸1年。ここまであっという間でした。週1回だけですが毎回メニューを考えるのは大変で、「毎日、お母さんたちはすごいな」と感じています。本当は週1回だけでなく回数を増やしたいんですが、まずはずっと続けられるような資金繰りをどうしていくかが課題。中央区にも子ども食堂ネットワークがあれば、曜日ごとに他の子ども食堂さんを紹介することもできるのにな…と考えています。

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