コラム執筆 辻中 公

2019年10月01日

ママに贈る魔法のメッセージ

『出来たよ!』『出来たね!』の魔法!

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承している大和躾(やまとしつけ)伝承学師の辻中公(つじなか くみ)です。

私たちは大人になると、人生の基盤になる心を育む幼少期の影響を大きく受けます。
何かにチャレンジしようと思ったとき、一歩踏み出せないのは、自分を信頼できていないからです。
誰かに何かをしてあげたのに、お礼がないと怒ってしまうのは、あなたに感謝の心がないからです。
誰かのためにしてあげたことへの見返りを求めて、して差し上げることよりも、貰うことばかり欲するのは、思いやりの心がないからです。
自分の知識をひけらかし、人の話が聞けないのは、尊敬の気持ちがないからです。
ドタキャンをしたり、自分の話ばかりするのは、相手の時間を奪うことになるので、責任感のない表れです。
そんな人になってしまうのは、心が豊かでないからです。子どもの時から、認められ、安心感を味わえる親子関係が大切です。
豊かな心は「感謝し合う心・思い合う心・尊敬し合う心・責任を持ち合う心・信頼し合う心」という親と子の両方の心が通いあうことが秘訣です。

豊かな心は、一体どんな風に通い合うのでしょうか?
『おかあさん、おしっこ!』と、夜中に子どもが起きてきて言ったとしたら、あなたは、起きて手を引いておトイレに連れていきますよね。夜、子どもがトイレに行くで、自立を促そうとしたあるお母さんのお話です。

子どもが夜に起きてきて、トイレに行こうとしたある日、お母さんは今夜子どもに一人でトイレに行かせようと覚悟を決めました。なぜなら、もう立派に一人で行ける力を、お母さんは信じていたからです。トイレは、暗い廊下の奥にあります。子どもには、暗がりの中トイレにいくのはとても怖い事でした。そのことをお母さんは充分承知していましたが『今夜から一人でトイレに行かせよう』 と決心しました。『○○ちゃんも大きくなってきたから、一人でおトイレにいけるでしょう。今夜から一人でいってごらん』と言いました。子どもは嫌がりましたが、お母さんも固く決心して子どもを促しました。そして『お母さんは廊下に座って、○○ちゃんがおトイレに行くのを見て待っているからね。大丈夫よ。一人で行けるよ』と凛とした態度で言うと、子どもも今日のお母さんはいつもと違うと感じたのでしょう。『絶対に見ててね』とトイレに行きました。そしてトイレに行って戻ってきたら、お母さんがちゃんと座って待っていてくれました。○○ちゃんはお母さんの胸に飛び込んでいきました。お母さんはいっぱい褒めてあげたそうです。

ここには三つのポイントがあります。
まず一つ目は、タイミングを見ることです。子どもが充分、無理なく行けるような状態の時を選ぶのです。体調が良く、睡眠時間が十分で友達関係が良好な日を選びます。
次に二つ目です。『一人でおトイレにいってごらん』と促したとき、「大丈夫よ」と、親は子どもを信頼しきって声をかけます。
最後に三つ目。『ここで待っているから』と、約束をしたからには、応援の心で子どもを待つことです。
「早くしなさい」と焦らせたり、携帯を見ながら待っていてはいけません。子どもは、お母さんのそのままの姿を映し出しますから、お母さんの余裕の気持ちが大切なのです。
子どもの「出来る」という力を信じて見守ることで、お母さんの応援力が加わり、子どもは安心して、チャレンジや、自立ができるようになるのです。

是非、子どもを信頼しきって、チャレンジさせてあげてください。そのあなたの大きな心が、子どもが大人になった時、安心感という下支えになり、大きな勇気へとつながります。

 

大和躾(しつけ)伝承学師 辻中公(つじなかくみ)

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