通常総代会報告

2019年 通常総代会報告

総代会報告2019年

 2019年通常総代会を6月4日、大阪市中央区の松下IMPホールで開催しました。総代定数497名中497名(委任状・書面議決を含む)の総代とオブザーバーが出席し第1~5号までの議案を審議しました。採決の結果、全ての議案が可決されました。

総代会報告2019年

全ての議案を可決

 冒頭で乕田理事長のあいさつがありました。続いて、大阪府府民文化部の玉作智課長補佐より吉村洋文大阪府知事のメッセージが代読され、また枚方市、寝屋川市、交野市、守口市、門真市、大東市、四條畷市の各市長より祝電・メッセージをいただきました。ご来賓は99名の方にご臨席いただきました。
 その後、映像を使って活動報告を行い、監査報告を受けました。第1号議案から第5号議案まで一括して提案、会場からは10名の総代さんが発言されました(ぱるタイム162号3~4面参照)。理事会のまとめの後、採決に入り、全議案が可決されました。
 最後に総代会アピールを提案、拍手で確認され、新理事・監事32名を代表して所 清司新理事長より第一回理事会の報告と乕田前理事長より退任のあいさつがあり、通常総代会が終了しました。

2019年 通常総代会議案採決結果

  議案 賛成
第1号議案 2018年度事業報告・決算報告・
剰余金処分案承認の件
多数
第2号議案 2019年度事業計画・収支予算案、
ならびに役員報酬決定の件
多数
第3号議案 常勤役員退職慰労金支給の件 多数
第4号議案 商品代金未払い組合員の除名の件
(特別議決議案)
2/3以上の賛成多数
第5号議案 役員選任の件 多数

2018年度 事業報告書ならびに2019年度 事業計画/収支予算案
(ダイジェスト版/PDF)はこちら

選出された役員はこちら

開会あいさつ(要旨)

 平成の時代は、日本の近現代史の中で戦争のない時代だと言われています。一方で、安保法制ができるなど、いま新たな意味で平和をしっかり考えなければならない時にきています。
 阪神淡路大震災、東北の大震災と原発事故、大阪では昨年、地震と台風で大きな被害を受けました。改めて危機管理をしっかり考え、被災地のことを忘れないで支援を続けていきたいと思います。暮らし向きも厳しいものがありますが、生協として本当に暮らしに役立つ為に何をすべきかということが問われています。
 私たち生協は、組合員一人ひとりの繋がりを大事にすることによって成り立っています。地域を大事にし、暮らしが良くなるように組合員の意見を聞き、そして少しでもお役に立てるように前進する。組合員の力、職員の力を合わせてパルコープもこれから前進していきたいと思います。

みんなの声で育てよう  わたしたちのパルコープ

総代会報告2019年

2019年通常総代会での、会場発言の要旨をご紹介します(順不同)。
また、会場発言以外にも18名の総代から、組合員活動、共同購入、福祉、平和、店舗、環境などについて意見が寄せられ文書で配布されました。 詳細はぱるタイム162号、3~5ページをご覧ください。

発言を受けての理事会のまとめ(要旨)

 文書発言含め28件の発言をいただきました。議案を深める意見と受け止め、具体的な改善要望の真意に応えるよう、今年の事業で努めてまいります。

商品、共同購入、システムの改善について

 共同購入での目玉商品について、まとまることでより安くなること、大阪ならではの商品の安さをファミリーカタログや「おためし商品」」「もったいない」企画で追求していきます。

店舗事業について

 店舗利用分量割戻しの実施について、店舗に直接かかわる費用をまかなった上で、パルコープ全体の利益の増加に貢献できる業態になりました。
 店舗の出店新店の要望に応えていきます。さらに、店舗お買い物送迎車の稼働や、移動販売車の実験など、買い物困難な地域の組合員さんの困りごとに応えていきます。

組合員活動について

 商品・平和・環境など、地域で自発自主の組合員活動が多様に進められています。学ぶことを大切にし、自らの要求実現、世のため人のためにとの貴重な活動です。これからも組合員さんの活動を支えられるよう努めていきます。「コープシアタ—」「くらしのたすけあいの会」について、組合員さんと一緒に宣伝などを考えていきます。

組合員さんの有償労働や職員について

 臨時や繁忙時での組合員さんの有償労働は研究していきます。
 通年、安定して商品をお届けするには、職員の雇用と労働環境の整備が急務と考えています。20分以内で組合員さんに届く支所の建設、配達件数の削減、車両や台車の改善など、担当者が組合員さんに温かい対応ができる、担当者同士でチーム交流ができるための改革をすすめます。

 組合員さんが生協を選ぶ上で決定的なものは、目の前の担当者・職員の姿勢や対応です。担当者が主役となる職場、組織運営の道筋をつけるべく、2020年に向けて集中してとりくみます。

退任のごあいさつ

総代会報告2019年

 理事長職を務めることができましたのは、何より現場で働く職員の力、そして組合員の活動力のおかげです。ありがとうございました。
 東北大震災が発生した2011年に理事長に就任しました。事業とともに支援活動を大きな柱として取り組み、多くの職員、組合員のみなさんが様々な支援活動に参加されました。支援活動を通じて、かけがえのないものを失った一人ひとりに寄り添うことの大切さと難しさを実感してきました。そして、現場が知恵を出し合い、組合員の声を聞くこと、人と人との関係こそ何よりも大切なことだというのを学びました。
 「やさしいことをすれば花がさく。いのちをかけてすれば山がうまれる。うそではない。ほんとうのことだ…。」(絵本「花さき山」から)職員、組合員のみなさんには、花をさかせ、山をつくる力があふれています。
 このような時期に理事長を務めさせていただいたことを本当に感謝しています。
 パルコープが、事業でも、組合員活動でも、人と人との関係性を大切にして、楽しく前進していくことは間違いないと思っています。

8名の退任理事を代表して 前理事長・乕田 喜代隆

2019年通常総代会アピール

 生活協同組合おおさかパルコープは、平和で心豊かなくらしを願う大阪のお母さんたちがつくった組織です。庶民の町大阪で、組合員さんのくらしに役立つ事業と活動を進めてきました。一人ではできないことも、みんなで力をあわせてとりくんできました。
 収入が伸び悩む中、税と社会保険料の負担が増え、生活にゆとりがなくなっています。商品の値上げが続く中での消費税増税は、所得の低い世帯ほど負担が大きく、景気の悪化も懸念されます。私たちは消費税の増税に反対です。格差と貧困が、子どもたちの幸せに育つ権利をおびやかしています。私たちは、すべての人の平和と人権が尊重される社会をめざし、地域のみなさんに寄りそった支援を続けていきます。
 日本の食料自給率はさらに低下し、生産者の高齢化と後継者不足は深刻です。パルコープは産地生産者のみなさんと手をつないだ事業をすすめてきました。店舗では、漁港や市場に出向いて早朝仕入を続けています。支所では大阪ならではの商品も、メーカーさんと共同で開発しています。これからも、第一次産業や地域の経済に貢献できるようとりくんでいきます。
 昨年は、地震、豪雨、猛暑、台風などの自然災害が猛威をふるいました。地球温暖化が進み異常気象も頻発しています。引き続き、被災地に寄りそった支援を続けていきます。
 私たちは戦争や紛争、核兵器のない世界を願っています。子どもたちに青い地球、平和な世界、安心してくらせる社会を残すことは、私たち大人の責任です。社会の矛盾や問題を見つめて、主権者として自らの意思で判断し行動することを呼びかけます。マスコミの情報だけにまどわされることなく、自分たちで考え、ともに行動しましょう。

2019年6月4日
生活協同組合おおさかパルコープ 通常総代会