あずきちゃん食堂

掲載日:2018年11月19日

場所
大阪市平野区喜連西2-11-23
開催日
毎週火曜日 17時半~20時
参加料
お1人 200円(未就学児は無料)
  • あずきちゃん食堂
空山 恭子さん

代表:空山 恭子さん

(株)スカイビーン 代表

わがまちの*子ども食堂訪問記
あずきちゃん食堂

 平野区の喜連西地域に「豆」のかわいいキャラクターが描かれた看板のデイサービスがある。現在はデイサービスは移転されたが火曜の夕方になれば子どもたちの笑い声があふれる空間になる。
 調理スタッフは2~3名で、4時ごろから準備。この日のメニューは二色丼ぶりとパルコープが届けたトマトジュースを使って具だくさんミネストローネ。仕事を終えたデイサービスの方もお手伝いに入る。
 5時ごろには子どもたちが集まり始め、食事ができるまで宿題をしたり、友だちとカードゲーム、お絵かきなどで時間を過ごす。来た子一人ひとりに声をかけるのは代表・恭子さんの娘さんであり監事の幸恵さん。子どもたちから「さっちゃん」と呼ばれ信頼関係がうかがえる。
 ボランティアとして桃山大学や近畿大学の福祉学科の生徒が登録してたまに手伝ってくれることも。相手してくれて思いっきり遊べて子どもたちも喜んでいる。
 「手を洗ってちゃんと座った子からご飯やでー」と声がかかると、小学校高学年から幼稚園児までみんなきちんとテーブルを片付ける。一緒に食べるお母さんもいて、配膳された順番に「いただきます」。
 空山さんと志しを同じくして河内長野から毎週通い調理を行うスタッフの方は「最初は地域の人を集めて話し合い。まずは行動し、やってみて改善していく。早くしないと子どもたちは待っているんです。ちょっとでも栄養のあるものを食べさせたいですし、たんぱく質が摂れるようにメニューを考えて見栄えよくおいしそうに作っています。意外と竹の子ごはんや高野豆腐、旬のものなんかが喜ばれる。生協の冷凍唐揚げ助かります。
 世界中にはもったいないものがあふれている。みんなもっと関心を持ってほしいですね。循環できる社会に向けて子ども食堂を通して意識を高め、啓発し合っていけたらいい。これからの社会を担う子どもたちが健全に育ってくれることが私たちの願い。私たちにはその責任がある」と語ってくれた。

目指すところは“家族食堂”

 代表の恭子さんは「私自身がシングルマザーで、娘が小さい時から地域に助けてもらってきたという経験から、何か地域に貢献し恩返しできたらという思いがあったんです。そんな思いを形にした1つが子ども食堂。平野区の社会福祉協議会の方々にも支援していただきながら、私の思いに賛同してくれたスタッフと一緒に2016年7月立ち上げました。
 目指すところは“家族食堂”。子どもだけでなく多世代で一緒にご飯を食べることで、世代を超えた交流ができ、子どもや高齢者の孤食をなくすことにもつながります。そうやって明るいまちづくりのお手伝いができればと思っています。
 最初、大人の参加費は400円でしたが、本当はお金は取りたくないんです。なので子どもも大人も200円にしました(未就学児は無料)。生協さんからの食材有難いです。特にお米!とっても助かっています」。

あずきちゃん食堂

子どもたちの目線で

 幸恵さんからは「ここに来られるのは共働きのご家族が多いですね。ここへ来て子どもと一緒に食べることによって学校の話もゆっくり聞ける。お母さんから『忙しくて生活に余裕がないという“心の貧困”をここでは解消できる』という声を、子どもからは『お母さんが笑顔でいるのがうれしい』と言う声を聞きます。私はシングルマザーである母のもとで育ちました。なので、母は親の立場から、私はどちらかと言うと共働きの親をもつ子の視点で子どもたちと接しています。子どもたちの目線で、なるべく来た子全員に話かけるよう心掛けています。慣れてくると子どもたちが日常の何気ないことや学校のことを話してくれるように。そんなささいな会話の中にもしかしたらSOSが隠れているかもしれません。中には兄弟間の悩み事なんかも。家ではお姉ちゃんでいなくちゃいけないけどここへ来たら1人の人間として見てもらえる。そういう場であってほしい。1人ひとりが主役なんです」。

もっと広まって必要とされている方々の耳に入ればいいな

 「生協さんからいただく食材も本当に助かっています。以前、いただいた中に米粉があり、小麦・卵・牛乳などのアレルギーを持った子が『米粉を使えば食べられた!』という発見があったんです。それからそのご家庭では米粉がすごく重宝されているそうですよ。
 ここは口コミや友達どうし誘い合って広がっていますが、誘い合うにも範囲が限られているので今後どう広げていくかが課題。そんな中で生協さんがこうやって広げてくれるのは本当に有難いです。『平野みんな食堂ネットワーク』のつながりも支えにしながら、もっと広まって必要とされている方々の耳に入ればいいなと願っています。ここはみんなの力で成り立っている場所。これからも試行錯誤しながら頑張っていきます」。

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