わがまちの子ども食堂訪問記【番外編】地域の学校に通う高校生もボランティアに ~お弁当配布の取り組み~
掲載日:2021年02月22日
パルコープエリアにある「子ども食堂」を訪問し、活動の様子や運営されている方の思いなどをご紹介します。
今回は、平野区の「あずきちゃん食堂」のお弁当配布の様子を取材しました。
新型コロナウイルス感染症の影響で、みんなで集まって食べる食堂を昨年4月から休止し、お弁当を配布するスタイルに変更している。基本はスタッフの手作りで、「食堂は開けないけど、お弁当で何とか週1回の食を届けたい」との思いで続けていると言う。2020年10月の末には子どもたちに少しでも楽しんでもらおうとハロウィン気分を演出。お弁当と一緒にかぼちゃのバルーンアートやキャラクターを描いたフェイスシールドをプレゼント。壁を飾り付けたフォトスポットも室内に作り、親子で撮影する姿もあった。
この日は近くの大阪教育大学附属高等学校平野校舎の生徒さんもボランティアで参加。授業の一環でボランティアを探していたら、パルコープのホームページにあずきちゃん食堂を見つけたという。意外な繋がりが生まれ、広がるきっかけにもなっている。
また一緒にご飯食べようね
ふたたび年明け1月に出された緊急事態宣言。運営されている空山幸恵さんにお話を聞きました。「またこんな状況になってしまって、子どもたちのストレスが心配ですね。外で遊べなかったり、ここで友達に会えていたのに来れなくなって。それに対応するお母さんたちも疲れや不安を感じると聞きます。
それでもお弁当を渡すことで、少しでもホッとできて夕食を食べることができたら…、と思います。毎週約40食作るのですが、なかなか大変ですね。こんな時期だから衛生面もしっかりしないといけないですし。コープさんからお米などの食材やお菓子をいただくことができるので、本当に感謝しています。自粛が明けたら子どもたちに『また一緒にご飯食べようね』と言いたいです。子どもたちの笑顔を見れることが私たちの力にもなりますし、元気をもらえますね。
毎週金曜日に開催していた学習支援もお休みにせざるを得なくて、友達と一緒に勉強して終わったらちょっとした軽食を食べるのが楽しみに来ていた子や、大学生のボランティアを慕って来てくれていた中学生の子もいたので、新学期になる前に何とか再開したいです。本当は12月の最後の金曜日に、子どもたちに手作りのクリスマスカードを渡そうという計画があったんです。せっかく素敵なアイディアも出してくれていたので、3月か4月に向けて卒業&入学・進学おめでとうのカードを作りたいと思います。何か今後の楽しみもないとね。
しばらくはこの状態を繰り返すことになるんでしょうけど、子ども食堂をスタートして5年かけてここまでたどり着きました。これからはもう一歩踏み込んだ取り組みもしたいと考えていますが、何ができるでしょうね…」。