商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2014年5月度 大根

<2014年5月度検査状況 14年4月21日~14年5月20日>
残留農薬 残留放射線 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規
事前商品
14 10 251 31 0   306
既存
取扱商品他
28 87 538 21 0 195 869
合計 42 97 789 52 0 195 1175
(昨年度1240件)

見学件数:1件 7名

 ★再検査・継続検査・調査を要するものが、微生物検査で11品ありました。
  微生物検査・理化学(残留農薬・食品添加物・残留放射能)検査とも、商品回収・人体危害に
  かかわる不適合はありませんでした。 
 ★残留放射線検査:生鮮・一般食品を検査し、すべて検出せず(検出限界は20ベクレル/kg)でした. 
 ★卵質検査:問題ありませんでした。


<2014年5月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 6件(2件)
異物混入 68件(55件)
異味異臭 36件(17件)
他意見・質問など 289件(307件)
合計 399件 (381件)

★人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

●商品お問い合わせ紹介●

 

<お申し出内容> 大根
大根を輪切りにしたら中が青くなっていた。

 

<検査室からのお答え>

 ご心配をおかけしました。
 これは、大根の中心部(水分・栄養分を吸収する組織)の組織が硬くなる生理障害のひとつである「青あざ症」にかかっていたものと思われます。
 一般的に「青あざ症」は乾燥・高温・過湿・ホウ素欠乏などが発生要因として挙げられています。特に、栽培後半の平均気温が25℃以上の気象状況下で発生するといわれています。
 大根の中心部に発生した「青あざ症」は外見からは分からないので選別できていません。「青あざ症」にかかった大根を召し上がられても健康に害はありませんが、苦味など食味はよくありません。このような状態の大根がお手元
に届きましたら、お申し出ください。


~細菌性食中毒の発生のシーズンにとなりました! ~

 気温も上昇し、細菌性食中毒の発生のシーズンにとなりました。

食中毒の原因には細菌やウイルスがありますが、梅雨時から9月頃までは高温多湿の状況となり、細菌細菌性食中毒が多く発生します。食中毒を招く細菌が増殖しても、食べ物の見た目や味は変わらず、匂いもしません。そのため、食事の準備をするときには、細菌を「つけない」「増やさない」、加熱等で「やっつける」を心がけ、食中毒を防ぎましょう。

夏季に発生することが多い食中毒を紹介します。

カンピロバクター…生肉や加熱不足のお肉が原因
サルモネラ属菌…生肉や加熱不足のお肉、卵が原因
黄色ぶどう球菌…素手でにぎったおにぎりの室温放置によるもの
腸管出血性大腸菌…生肉や加熱不足のお肉、殺菌が不十分な生野菜など

カンピロバクターによる食中毒がここ数年多発しています。また、腸管出血性大腸菌(O157など)による食中毒も、依然として発生しています。これらの原因は、生肉や加熱不足のお肉の料理です。生のお肉や、加熱不足のお肉(牛肉のタタキなど)には、食中毒の原因菌であるカンピロバクターやサルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌などが付いている可能性があります。これからの季節は、キャンプや海水浴などでバーベキューをしたり、焼肉を食べる機会が多くなるので、注意が必要です。お肉は必ず十分に加熱してから食べましょう。またお肉を焼く箸と食べるためのお箸は使い分けましょう。 

 卵は新鮮なものを選び、購入後は必ず冷蔵保存し、殻にヒビの入っている卵や賞味期限を過ぎた卵は、生では食べないようにしましょう。手には、黄色ぶどう球菌がついていることがあります。おにぎりは、ラップなどを使って作り、室温で長時間放置しないようにしましょう。また、調理しているときに生肉や卵を触ると、お肉・卵に付いていた細菌が手に付いてしまいます。細菌が付いたままの手でその他のものを触ると、触ったものにも細菌が付いてしまいます。調理する前、食べる直前には十分手洗いすることが重要です。石けんを泡立てて手を洗い、流水でしっかり細菌を洗い流すようにしましょう。外出時には、ウエットティッシュや携帯アルコールスプレーも有効です。調理した食品は、室温で放置せず、すぐに食べること、余ったものは、すぐに冷蔵・冷凍で保存しましょう。

放射性物質による問題への取組みはこちら

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