商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2013年12月度

<2013年12月度検査状況 13年11月21日~13年12月20日>
残留農薬 残留放射線 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規
事前商品
26
7 534 28 9 0 604
既存
取扱商品他
44 130 368 6 0 137 685
合計 70 137 902 34 9 137 1289
(昨年度1148件)

見学件数:0件 0名

 ★再検査・継続検査を要するものが、微生物検査で11品ありました。
   その他微生物検査・理化学(残留農薬・食品添加物・残留放射能)検査とも、
   商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。 
★残留放射線検査:生鮮・一般食品を検査し、すべて検出せず
    (検出限界は20ベクレル/kg)でした。 
★卵質検査:問題ありませんでした。
★外部検査(米遺伝子・カドミウム):問題ありませんでした。


<2013年12月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 4件(4件)
異物混入 71件(69件)
異味異臭 36件(25件)
他意見・質問など 227件(273件)
合計 338件 371件)

★人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

●おおさかパルコープの 残留放射能事前検査状況について●

 おおさかパルコープでは、2011年6月より商品検査室にて 「放射能検査機器(ゲルマニウム半導体検出器)」による、残留 放射能検査を始めました。

福島原発事故の影響により、食品の安 全に不安を持たれている組合員さんもおられることから、安全安 心の確保をする事が目的です。検査対象商 品は、政府検査の対象となっている産地の 農産品を中心とし、状況によって水産物、 牛乳なども追加し広げてきました。
注文週 に合わせた事前検査結果はホームページで毎週掲載しています

~チョコレートの種類と表示について~

 2月はバレンタインデーが話題になります。バレンタインといえばチョコレートですが、
 今回は、チョコレートの種類と表示についてのミニ知識です。

 チョコレートは長い間、飲みものとして愛されてきましたが、18世紀ごろに現在のチョコレートの原形となるものが、開発されました。チョコレートの原材料は、カカオ豆です。カカオ豆の胚乳部分を発酵、乾燥、焙煎、摩砕しペースト状にした物が「カカオマス」です。このカカオマスから搾り取った「ココアバター」がチョコレートの主な原料となります。カカオマスからココアバターを取り除いた部分を「ココアケーキ」と呼ばれます。この部分を粉砕したものが、ココアパウダーになります。

チョコレートの原材料は、カカオ分が多いほど高級となりますので、表示の公正さを保つためカカオ分によって規格をつくられています。

公正競争規約では、カカオ分35%以上をチョコレート、カカオ分15%以上を準チョコレートとなり、
一括表示欄の<種類別名称>に表示することになっています。

<チョコレートの種類>
カカオマスを冷やして固めるとシンプルなプレーンチョコレート。
カカオマスに砂糖、ココアバターを加えて練り上げるとブラックやビターとも呼ばれるスイートチョコレート、そこに粉乳などを加えるとミルクチョコレートとなります。

ココアバターを脱臭処理して白色・無味・無臭にしたものがホワイトチョコレートの原料となります。
ホワイトチョコレートにはココア固形分が含まれておらず、チョコレート色や独特の苦味がありません。

<チョコレートのブルーム現象??>
チョコレートは脂肪分(ココアバター)がたくさん含まれています。ココアバターは28℃前後で溶けはじめ、さらに温度が高くなると、分離してチョコレートの表面に浮き出てきます。これが冷えて固まると、表面が白く粉をふいたようになります。このチョコレート特有の現象をブルーム現象といいます。ブルーム現象はチョコレートの新しい古いに関係なく、温度変化に対する保管状態が悪いと発生します。チョコレートをおいしく召し上がっていただくためにも保存温度には注意しましょう。

チョコレートの保存ポイント
● 直射日光に当てない
● 暖房のききすぎた部屋におかない
● 火のそばやストーブ、ヒーターなどのそばにおかない

放射性物質による問題への取組みはこちら

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