商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2013年9月度

<2013年9月度検査状況 13年8月21日~13年9月20日>
残留農薬 残留放射線 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規
事前商品
26
13 556 25 0 6 626
既存
取扱商品他
43 112 427 11 0 147 740
合計 69 125 983 36 0 153 1366(昨年度:954件)

見学件数:3件 39名

 ★ 再検査・継続検査を要するものが、微生物検査で7品ありました。
   微生物検査・理化学(残留農薬・食品添加物・残留放射能)検査とも、商品回収・人体危害に
   かかわる不適合はありませんでした。 
 ★残留放射線検査:生鮮・一般食品を検査し、すべて検出せず
   (検出限界は20ベクレル/kg)でした。 
 ★卵質検査:1品品質バラツキが確認され、産地点検実施し製造管理の徹底を要請しました。


<2013年8月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 5件(1件)
異物混入 62件(60件)
異味異臭 14件(22件)
他意見・質問など 371件(350件)
合計 452件 (433件)

★人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

●商品検査室からお知らせ●

~ヒスタミン検査も実施しています~

先月、はごろもフーズが基準値を上回る可能性のあるヒスタミン成分を検出し「シーチキン」を自主回収しています。 「CO・OP&はごろも シーチキンマイルド」は、パルコープの共同購入では取り扱いはございません。店舗では該当商品を売場から撤去し、購入された可能性のある組合員さんにお知らせをしました。

 「ヒスタミン」は魚肉中に多く含まれるアミノ酸から、細菌が出す酵素により生成されるものです。ヒスタミンを多く 含む食品を喫食するとアレルギーに似た症状が出ることがあります。ヒスタミンは加熱調理でも分解しません。
 パルコープでは、昨年(2012年度)から、商品の抜取り検査でヒスタミンの濃度をチェックしています。

~食品添加物基準を見直しました~ 

1960年代の高度経済成長のもと、食品の大量生産とともに食品添加物が使用されるようになりました。
生協では食品添加物を減らしたCOOP商品をつくり、添加物の摂取量を減らす活動や食品安全行政を整備する署名活動にも取組んできました。

2003年「食品安全基本法」が制定され、国内外で、食品添加物の安全性評価・情報公開がすすみ、日本生協連「食品添加物研究会」でも最新の科学的知見にもとづき、改めてリスク評価がおこなわれ、パルコープでも日本生協連基準に準じ、食品添加物基準の改定にいたりましたのでご紹介します。

<基本的な考え方>
1、個々の添加物を科学的な直近のリスク評価をもとに行います。
2、安全性の確保が不十分な物質は使用せず、有用性や必要性を検討し、不必要な添加物は使用しません。

<新しい食品添加物基準の概要>
[1]管理区分の変更

[2]使用制限食品添加物は商品包材に明記されるものを対象とします。
  明記のないキャリーオーバー(*)、加工助剤はのぞきます。
  また、この基準は食品の基準であり、費食品医療部外品については適用しません。
[3]使用制限食品添加物については、使用実態をふまえ、
  使用を認める範囲を制限する管理運用基準を策定します。

  
(*キャリオーバー:使用する原料の製造・加工時に使用されており、食品製造時には使用されず最終製品にはその効果が発揮されない量しか含まれていないもの)

放射性物質による問題への取組みはこちら

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