商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2010年10月度 りんご・みかん

<2010年10月度検査状況 10年9月21日~10年10月20日>
残留農薬 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規事前商品 23 331 26 6 0 386
抜取商品 10 447 8 11 78 554
調査品他 10 52 1 1 0 64
合計 43 830 35 18 0 1004

見学件数:4件15名

★10月度は1004件の検査(昨年1071件)と商品の相談受付は455件(昨年533件)でした。
★検査の結果、人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
★新規取扱い事前検査で、4品で再検査を要するものがあり、再検査実施しています。
★ハート栽培農産物事前検査で、1品について防除実績にない農薬が検出されました。調査の結果、記録記入もれが原因と判明し、産地へ記帳・栽培管理の徹底を要請しました。
★腹痛下痢、スキントラブルなどの同一商品の複数発生はありませんでした。

●商品お問い合わせ紹介●

<お申し出内容>
りんご
味はとても良かったのですが、表面にワックスのようなものがべっとりついていました。これは何ですか?

<検査室からのお答え>
 りんごの表面がベタベタするのは、ワックス(被膜剤)ではありません。
りんごは成熟するにつれて、「リノール酸」「オレイン酸」などの脂肪酸が増えてきます。これが、皮に含まれる天然のロウ物質を溶かし、表皮に表れてくるものです(りんご自身が作り出すもので、保温・水を通さない役目をしています)。
 安心してお召し上がりください。

<お申し出内容>
みかん
甘くなく、酸っぱい物が届きました。調べてください。

<検査室からのお答え>
 お申し出のみかんを調べたところ、糖度は10度ありましたが、酸度が2度以上あり、酸っぱく感じられたのではと思います。
  せっかくご利用いただきながら満足いただけるものをお届けできず、申し訳ございませんでした。
  今年は特に夏場の猛暑と夜の気温が下がらなかったため、酸味が抜けきれない傾向となりました。産地及びベジタブルセンターでは、通常以上に選別強化を行い商品を出荷していますが、選別もれでお届けしてしまったものと思われます。
  食味に関しましては、抜き取り、試食してから出荷しておりますが、その抜き取り数を増やします。あわせて、栽培技術の向上を図るとともに、より一層の選別強化も行い防ぐようにしていきます。


<2010年10月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 1件(4件)
異物混入 64件(74件)
異味異臭 32件(42件)
他意見・質問など 358件(314件)
合計 455件(434件)

 


~冬でも油断はできません!! ウイルス性食中毒の季節です~

 食中毒といえば夏場に発生するものと思われがちですが、夏場は細菌性の食中毒の発生が多く、一方冬場はノロウイルスなどのウイルス性食中毒の発生が増加します。ノロウイルスによる感染症は通常10月に発生し始め、11~12月にピークに達し、3月頃まで流行します。ノロウイルスは、少量で食中毒を発症します。まずは、ウイルスを付けないことが予防の基本です。

〈ノロウイルスの予防方法〉

 ノロウイルスの感染経路は、ほとんどの場合、経口(けいこう)感染(口から体内に入ること)です。日頃から、調理時や食事前やトイレの後などは、石けんでしっかり手を洗いましょう。
  食品を加熱する場合は中心までよく火を通してください。食品の中心温度85℃以上で1分間以上の加熱です。

放射性物質による問題への取組みはこちら

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