商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2009年5月度 赤たまごいろいろパック

<2009年5月度検査状況 09年4月21日~09年5月20日>
残留農薬 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規事前商品 50 259 11 0 0 320
抜取商品 25 218 4 0 0 247
調査品他 5 24 0 0 0 29
合計 80 501 15 0 0 596

★抜取検査の結果、各検査とも、商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
★新規取扱い事前検査にて、微生物検査で1品基準不適合となり取り扱い中止となりました。
残留農薬・食品添加物検査は問題ありませんでした。

<2009年5月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 9 件(19件)
異物混入 83 件(90件)
異味異臭 46 件(51件)
他意見・質問など 327 件(412件)
合計 465 件(572件)

●人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。 

●商品お問い合わせ紹介●
≪赤たまごいろいろパック≫ たまごの白身が濁っているものがありますが、どうしてですか?

一般的に卵白が白く濁っている原因としてあげられるのは、卵内に含まれる二酸化炭素に起因して、白身全体が白っぽくなっていたことが考えられます。 産卵されたばかりの卵には、約55mgの二酸化炭素が含まれていて、白く濁っており時間の経過とともに、卵殻外部へ拡散され卵白は透明になります。
卵黄に盛り上がりがあり、卵白もしっかりしている場合の卵白の濁りは、逆に鮮度の良い指標となり品質的には問題ありません。

●<農薬検査がピンチ?!>

残留農薬検査では、生鮮農産物などから農薬を抽出する際、「アセトニトリル」という溶媒(*)を使用します。農薬検査では最も多く使用しますので、とっても大切な溶媒なのです。
その「アセトニトリル」が今、大変な事になっています...。

昨年末からの世界的な経済危機、自動車市場も冷え込みました。製造量は減少、
その結果、自動車部品も減産されます。
バンパーなどの原料となるアクリロニトリルの生産量も減少しました。
アクリロニトリルを製造するときの副生成物として得られる「アセトニトリル」の生産量も同時に減少する・・・ということで「アセトニトリル」が品薄になるという状況なのです。

現在、各検査機関では「アセトニトリル」の使用量を少なくする検査方法を模索、開発中です。もちろん、パルコープの検査室でも新しい検査法をテストし、検査がとどこおりなく継続できるよう対策を検討しています。



*溶媒とは、固体、液体あるいは気体を溶かす液体の呼称です

放射性物質による問題への取組みはこちら

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