商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2009年3月度 産直サンふじキズ果

<2009年3月度検査状況 09年2月21日~09年3月20日>
  残留農薬 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規事前商品 29 398 35 - - 462
抜取商品 24 264 6 - 11 305
調査品他 16 14 1 - - 31
合計 69 676 42 0 11 798

★各検査とも、商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
★ハート栽培農産物の 『ミディトマト』のお届け前検査で殺菌剤0.08ppm (残留基準3ppm)を検出しました。 法基準では問題ありませんが、農産商品カードで申請されていない農薬でした。
調査したところ、産地では、栽培途中における暖冬の影響を受け、病気の発生にともない緊急に殺菌が必要と判断され、散布したとのことでした。
申請されていない農薬を使用する時は連絡をいただくよう産地要請しました。
また、ハート栽培農産物の申請農薬以外の農薬を使用したため、今回はハート栽培以外の商品に変更しお届けする

<2009年3月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 10 件(46件)
異物混入 87 件(138件)
異味異臭 29 件(85件)
他意見・質問など 358 件(458件)
合計 484 件(727件)

●人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

産直サンふじキズ果 4~6玉
お申し出内容:切り口が茶色くなっている。とのお申し出が3件ありました。

果肉褐変というりんごの生理現象です。
収獲時にすでに完熟し、蜜の水分が抜けた部分の細胞が破壊されて、長期に保管すると障害が発生しお申し出品のように変色することがあります。選別作業時の時点では、センサーにて判別し除去しておりますが、出荷時点の保管温度はO度前後で保管しているため出荷後の急激な温度変化により障害が進みやすくなります。
また外観からは、判断がつかないためお届けしてしまったものです。
ご迷惑をおかけしますが、内部の傷み、変色など品質不良品がありましたら、配送担当者にお申し付けください。
交換もしくは、返金させていただきます。

●<2008年度検査概要> 2008年3月21日~2009年3月20日

07年から08年1月末の中国餃子事件以後は、生協商品の信頼回復を図るために、生協全体でも商品づくりや事業のすすめかたの見直しなど、食の安全を守る5つの柱を中心安心安全の活動がすすめられました。
商品検査室でも、安心安全の期待にこたえられるよう検査の充実・強化を図り、検査総件数は10642件と昨年対比で122.3%の増加となりました。商品事故を事前に防ぐ活動を重視し、検査や仕様チェックで事前に安全を確認しています。
08年度は商品苦情・相談品の検査件数が微生物、農薬検査ともに倍増したのが特徴です。
残留農薬検査では、ハート栽培農産物を中心に、加工食品の残留農薬検査も継続しておこなっています。
検査の結果、人体危害や品質衛生上重大な違反をおこしたものはありませんでした。
ひきつづき、安心してご利用いただけるよう検査の充実・強化に努めます。


放射性物質による問題への取組みはこちら

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