生協からのお知らせ

2022年02月28日

第2回「広げよう!里親の輪を」

お話:大阪乳児院「里親支援機関おむすび」大句(おおく)さん

未来ある子どもたちのために、里親制度について知ることから初めてみませんか?

 家族のカタチが多様化する中、不妊治療を続けても授からない夫婦もいれば、未婚や若年層の望まない妊娠から生まれてくる命もあります。「産んでも育てられない」そんな女性と小さな命を守る社会のしくみの一つとして特別養子縁組制度があります。「産めないけれど育てたい」と望む夫婦がこの制度で子どもを迎え、家庭裁判所での決定により、子どもと実親(生みの親)の法的な親子関係は解消され、養親(育ての親)の戸籍上の実子として、血のつながりを超えた新しい家族として絆を育んでいくことになります。昨年度は全国で約700件の縁組が成立し、大阪乳児院からは6名の子どもたちを新しい家族のもとへと送り出しました。そのうちの1ケースは新生児委託で、生後5日目のあかちゃんは乳児院で養親と対面しました。涙声で「初めまして。生まれてきてくれてありがとう」と養親さんが大事そうにあかちゃんを抱かれ、声かけされた姿が印象的でした。

 あかちゃんを託すと決断をした実親の思いは、間違いなく子どもの幸せを願って養親に委ねられた命のバトンです。子どもがそれぞれの親の思いを知ることで自身の生い立ちを肯定的に受け止められるように真実を伝え支えることが養親の役割となります。

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里親制度には5つのタイプがあります。

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