コラム執筆 辻中 公

2019年04月01日

ママに贈る魔法のメッセージ

叱る基準

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承している大和躾(しつけ)伝承学師の辻中公(つじなか くみ)です。
今回は『叱る基準』をお伝えしますね。

十二歳までは、子どもは親の言葉が見本になり、物事の捉え方や考え方、判断基準の基礎を築いていきます。
子育ての中で、どこまで注意するのか迷うことも多いのではないでしょうか?
二歳までは、なぜ叱っているのかの意味を伝えても理解できないのではないかと思い、言わないままにしてしまいますが、子どもはしっかり理解することができますから、なぜ叱っているのかを伝えてあげてください。
危ない事をした時は、なぜ危ないのか理由を伝え、どうしたら危なくないのかも教えます。お友達に迷惑をかけてしまった時、物を壊してしまった時は、謝る事も教えます。
十二歳までは、こういったことの積み重ねをして、人生の基礎を作る大切な時期です。わからないだろう、もう大きいくせにという気持ちで、親の都合で注意をしたり、しなかったり、と感情的にならないようにすることが大切です。

あるお母さんの体験を紹介しますね。 子どもが2歳くらいの時の事ですが、子どもが飲み物をこぼしてしまったので謝ってほしくて『ごめんなさい』を強要してしまいました。『ごめんさない』と言う事を教えなければと思っていたのです。
泣いている我が子に言い聞かせますが取り合わずさらに泣き、ついには怒鳴ったりしてもなかなか『ごめんなさい』を言わない子どもにだんだんイラつき、最後は『ご』と言いなさい。『め』と言いなさいと言葉を言わす事にこだわり続け、結局2時間かけて『ごめんなさい』を言わそうとしていましたが、子どもは言わずじまいでした。最初の原因は何だったのかさえ忘れていき、もう私もへとへとで、言わない子どもに根負けしてしまいました。子どもに白旗を上げたのは私です。ただ私は子どもを従わせたいだけだったです。自分のいう事を言い聞かせたいと言うこだわりだったのです。

このお母さんは、感情的になり、謝らせることだけに気持ちがいってしまいましたね。
そもそも飲み物をこぼしたことを謝らせようとしていますが、お母さんに謝る必要があるのでしょうか?わざとこぼしたのでなければ、飲み物をこぼしてしまった子どもに対して、火傷はしなかったか、服が濡れてびっくりしなかったかと、子どもの体を心配するのが第一です。そして、今度はどうやったらこぼさないようにできるかを一緒に考える方が、子どものためになりますね。何のために叱るのかが大切です。この場合は、ただお母さんが謝ってほしかっただけなので、将来子どもは、自分中心になるという判断基準で物事を見るようになってしまいます。

子育てを通じて、親自身も成長していきます。どんな時に謝ることを教えるのか、どんな時に改善策を立てるのか、今、何が大切なのか、という親の判断基準が問われます。
感情的になった時は、一度冷静になって「これは、本当に大切な子どもに対して伝えたいことなのか?」を自分に問うてみてください。まずは、親自身の判断基準を見直すことが、叱る基準を確立するポイントになりますよ。

大和躾(しつけ)伝承学師 辻中公(つじなかくみ)

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