こんにちは。厳しい暑さが続いていますが、みなさん大丈夫ですか?
35℃を超える日が続いている地域もあるので、熱中症には十分に気をつけてくださいね。水分補給をお忘れなく!

こんにちは。厳しい暑さが続いていますが、みなさん大丈夫ですか?
35℃を超える日が続いている地域もあるので、熱中症には十分に気をつけてくださいね。水分補給をお忘れなく!
暑いときは、食欲が落ちてしまいがち。冷たいものを食べたくなりますが、冷たいものばかりだと、胃の働きが悪くなり、さらに食欲不振に繋がりやすいので気をつけてくださいね。暑いからと言って嫌がらずに、温かいものを食べることも元気に過ごすためのひとつです。
離乳食は順調に進んでいますか?
離乳食の開始の頃は、お米からスタートして、少しずつ食材を増やしてきたと思います。
中期からは、食材の品数はまだ少ないかもしれませんが、主食・主菜・副菜とそろえられるように準備します。食べる量は増えてきたでしょうか?
まだまだ少ないですか? それともたくさん食べられますか?
10か月頃、活発に動けるようになる子が多いですよね。はいはいが上手になって、嬉しそうにあちこち動きまわっています。つかまり立ちができるようになる子がいたり、お座りが上手になって、長く座って遊んでいる子もいます。本当によく動けるようになり、目が離せなくなりますね。大変だけど、嬉しい成長です。
今まで以上に栄養が必要になり、母乳・ミルクからの栄養が中心だった赤ちゃんも離乳食からの栄養が中心になってほしい時期です。
この時期に、体重があまり増えていない赤ちゃんがいます。計測した当日の身長、体重だけを見たときは、標準で、心配する数値ではなかったとしても、前回の計測値からどうか?を見てください。今までの増え方と同じような増え方ですか? 増え方が緩やかになっていませんか?

10か月のときに、体重の増え方が緩やかになった赤ちゃんのママやパパに、授乳のタイミングや、離乳食の内容、量を必ず尋ねるようにしています。その結果、次のようなことが多いのですが、みなさんはどうですか?
●授乳のリズムが整わず、母乳やミルクの回数が多い(8回以上)
●離乳食の量が増えていない
●たんぱく質食材の種類や量が少ない
●たんぱく質食材を食べさせているが、豆腐など大豆製品に偏っている
たんぱく質の役割・・体をつくる材料となる
筋肉をはじめ、体のほとんどがたんぱく質からできています。脳の神経伝達物質の材料にもなります。カルシウムは骨の成長に影響します。成長著しい時期、毎食たんぱく質を摂り、不足しないようにしましょう。カルシウムの吸収を助けるのが、ビタミンD。
たんぱく質の代謝をあげてくれるのが、ビタミンB群です。
肉類

鶏肉・・脂肪が少なく、豚や牛より消化吸収がよく、中期から使える。
豚肉・・糖質の代謝を助けるビタミンB1を多く含むため、疲労回復に効果がある。
牛肉・・赤身の部分は鉄や亜鉛が多く含まれ、貧血予防になる。
魚

DHA(脳を活性化させる)EPA(血流をよくする)を多く含む。ビタミンDも多い。
白身の魚・・低脂肪、高たんぱく、やわらかく消化吸収が良い。
赤身の魚・・かつおやまぐろは鉄が多い。
青背の魚・・DHA、EPAが豊富に含まれる魚が多い。

卵
ビタミンCと食物繊維以外の栄養が含まれる良質のたんぱく質。
人間が体内で合成することができない必須アミノ酸すべてが含まれる。

大豆・大豆製品
良質なたんぱく質で、鉄やカルシウムも多く含まれる。
大豆や納豆には食物繊維も豊富。

牛乳、乳製品
たんぱく質、脂質、カルシウムが多く含まれる。カルシウムの吸収率が良い。
たんぱく質食材を色々と摂れていますか? 豆腐やヨーグルトは食べさせやすいため、よく利用されています。これらの食品は良質なたんぱく質を多く含み、ビタミンDやカルシウムなども含まれるため、食べさせてほしい食材です。しかし、大豆製品や乳製品ばかりに偏っていると、離乳食をたくさん食べている赤ちゃんでも体重の伸びが悪い子がいます。魚や肉、卵なども取り入れて、色々なたんぱく質食材を食べている赤ちゃんは、体重の伸びが良いことが多いので、積極的に取り入れてくださいね。
色々な食材を離乳食に使っているのに体重が増えにくい場合は、離乳食そのものの量が少ないのかも。赤ちゃんの成長に必要な量が増えてきていると考えて、増やしてみてくださいね。手で触りたい時期でもあるので、こぼすことを考慮して、多めに用意しても良いですね。
体を動かすエネルギーとなる炭水化物、主食となる部分ですよね。ご飯、パン、麺類などを十分に食べていないと、たんぱく質をエネルギー源として利用するため、せっかく食べていても、体を成長させるための栄養にならず、とてももったいないです。ご飯(おかゆ)をきちんと食べることは大切。ご飯などの主食を不足なく食べられているとき、たんぱく質のおかずは、きちんと体の成長に使われます。

次回は、「離乳食を嫌がるとき」についてお話する予定です。
~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~
参考文献:
子どもの栄養 主婦の友社
いただきますごちそうさま vol.70(2019冬号) 株式会社メイト
いちばんわかりやすい栄養学の基本講座 成美堂出版