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2025/07/01

ママに贈る魔法のメッセージ

家庭教育について 〜食事の時間編〜

こんにちは。子育てに奮闘される日々、本当にお疲れさまです。
日本の古き良き躾(しつけ)や、暮らしに息づく智恵をお伝えしている、やまとしぐさ伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

日本では、食事などの所作法の型(かた)、季節の祭事の型を通して、生き方や心の育み方を伝え残してきました。
そんな、暮らしの中で古くから伝わる「型」を「やまとしぐさ」と命名し、その型に込められた意味と精神性を、現代の暮らしに活かす形で皆さまにお伝えしています。
やまとしぐさは、「一心五心」という心を磨いていくためのお稽古です。
「一心五心」とは、お陰様の心、感謝、思いやり、尊敬、責任、信頼の心のことで、日本人の精神性を育ててきた大切な生き方の指針です。

さて、今回ぜひご紹介したい「やまとしぐさ」は、「食事の時間」のしつけについてです。
食事の時間は、栄養を摂るだけではなく、命に感謝し、人との関係性を育み、心を整える大切な時間です。だからこそ、日々の食卓での所作や言葉には、子どもの品格を育てる大きな力があります。

食事の時間に大切にしたいやまとしぐさ:食事の時間編

1.「いただきます」「ごちそうさま」を心をこめて言う
命をいただくという感謝、作ってくれた人への思いやりを込めたご挨拶。言葉は型であり、心を表す鏡です。

2. 食器を両手で扱う
お茶碗を持つ手、箸を添える手。両手を使って丁寧に食べる姿に、食事への敬意が現れます。

3. 背筋を伸ばして座る
姿勢は心の表れ。正しい姿勢で食事をすることで、感謝の気持ちが自然と湧いてきます。

4. お箸を美しく使う
箸の持ち方はその人の生き方を映します。子どもと一緒に正しい持ち方を確認してみましょう。

5. 話し方にもやさしさを
食事中の会話は、家族の絆を深める時間です。口に物を入れたまま話さない、人の話を最後まで聞くなど、小さな気遣いを伝えていきましょう。

親の所作が子どもの未来を映す

子どもは、大人の真似をして育ちます。
親が毎回「いただきます」「ごちそうさま」と手を合わせ、丁寧に食べる姿を見せていれば、子どもは自然とその型を身につけます。
毎日の食卓が、感謝と思いやりを育てる場となるように。子どもの「心の育ち」は、こうした何気ない所作の中にこそ宿ります。

食卓は、命と向き合う小さな神聖な場所

「食べること」は、生きること。
その根底には、「命をいただいて生きている」という深い認識があります。
子どもに命の大切さを伝えるためにも、「いただきます」や「ごちそうさま」の意味を、時に丁寧に語りかけてみてください。
食卓は、ただ食べ物を並べるだけの場所ではなく、愛と感謝と敬意が循環する神聖な空間です。
日々の食事が、心の豊かさを育む時間になるよう、やまとしぐさを大切にしていきましょう。

次回もお楽しみに!
心を込めて。

やまとしぐさ伝承学師範
辻中 公

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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