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2025/03/03

ママに贈る魔法のメッセージ

家庭教育について 〜公共の場での立ち居振るまい・スーパー編〜

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承している、やまとしぐさ伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

日本では、食事などの所作法の型(かた)、季節の祭事の型を通して、生き方や心の育み方を伝え残してきました。
そんな暮らしの中で古くから伝え残されていきた「型」を、「やまとしぐさ」と命名し、その型の意味を皆様にお伝えしています。

やまとしぐさは、「一心五心」という心を磨いていくためのお稽古をお伝えしています。
「一心五心」とは、お陰様の心、感謝、思いやり、尊敬、責任、信頼の心のことで、日本人の精神性を高めてきた大事な生き方の指針。

さて、今回ぜひ知っていただきたい「やまとしぐさ」は、「スーパーでのマナー」です。

スーパーは日常的に訪れる場所ですが、多くの人が利用する公共の場でもあります。親子で気持ちよくお買い物ができるよう、基本的なマナーを意識してみましょう。

公共の場での基本的なマナー:スーパー編

1. 通路をふさがない
スーパーの通路は、買い物中の多くの人が行き交います。カートやカゴを横に広げて置くのではなく、自分の側に寄せて通路を空けるようにしましょう。子どもにも「他の人が通れるように工夫しようね」と声をかけてください。

2. 商品を丁寧に扱う
商品を手に取るときは丁寧に扱い、元の場所に戻すときもきちんと戻しましょう。子どもにも「商品はみんなのものだから、大切にしようね」と教えてあげると良いですね。

3. 試食コーナーでは節度を守る
試食は誰でも楽しめるサービスですが、何度も同じ商品を取らないなど、節度を守るよう伝えましょう。「試食をして感謝を伝えることも大切だよ」と言えば、食べ物への感謝の心も育ちます。

4. 走り回らない
店内で走り回ることは、他のお客様やスタッフに迷惑をかけるだけでなく、思わぬ事故を引き起こす危険もあります。「スーパーでは静かに歩こうね」と優しく伝え、買い物中も子どもから目を離さないようにしましょう。
また、欲しいものが手に入らないと子どもが大声で泣いてしまうこともあるかもしれません。そんなときは、まず子どもの気持ちに寄り添って共感することが大切です。「美味しそうだよね、欲しいよね。わかるよ。でも今日は買えないから、我慢してくれたら嬉しいな」と穏やかに伝えましょう。頭ごなしに怒るよりも、気持ちを共有することで、子どもも落ち着きを取り戻しやすくなります。
それでも駄々をこねることが続く場合は、少しの間、宅配サービスを活用するなどの工夫をしてみるのも良いでしょう。親も子どももストレスを減らし、冷静に向き合う時間を持つことで、より心地よい買い物体験ができるようになります。

5. レジではお礼を忘れずに
レジでの会計が終わったら、店員さんに「ありがとうございます」と一声かける習慣をつけましょう。親が率先して感謝を伝える姿を見せることで、子どもも自然とその姿勢を学びます。


親の行動が子どもの学びに繋がる

スーパーでの親の行動は、子どもの振る舞いに直接影響します。親が丁寧に商品を扱い、店員さんに感謝を伝える姿を見せるだけで、子どもはその行動を自然と身につけます。「スーパーでの買い物も学びの場」と捉えて、小さなマナーを日々実践していきましょう。

スーパーでのマナーが育むもの

スーパーでのマナーは、社会の中での基本的な配慮や思いやりを学ぶきっかけになります。商品を丁寧に扱うこと、他の人に気を配ること、感謝を伝えること―これらはどれも、家庭で育むことができる重要な心の在り方です。

親子で一緒にスーパーを訪れる時間を、ただの買い物の時間ではなく、品格を育てる貴重な時間として楽しみましょう。少しの気遣いが、子どもの未来の振る舞いを大きく変えるかもしれません。

次回もお楽しみに!
心を込めて。

やまとしぐさ伝承学師範
辻中公

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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