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2025/02/03

ママに贈る魔法のメッセージ

家庭教育について 〜公共の場での立ち居振るまい・乗り物編〜

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承している、やまとしぐさ伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

日本では、食事などの所作法の型(かた)、季節の祭事の型を通して、生き方や心の育み方を伝え残してきました。
そんな暮らしの中で古くから伝え残されていきた「型」を、「やまとしぐさ」と命名し、その型の意味を皆様にお伝えしています。

やまとしぐさは、「一心五心」という心を磨いていくためのお稽古をお伝えしています。
「一心五心」とは、お陰様の心、感謝、思いやり、尊敬、責任、信頼の心のことで、日本人の精神性を高めてきた大事な生き方の指針。

さて、今回ぜひ知っていただきたい「やまとしぐさ」は、家庭教育の中でも特に大切な「公共の場での立ち居振るまい」についてお話ししたいと思います。
テーマは、日常生活でよく利用する 「乗り物の中でのマナー」です。

最近では、電車やバスの中で「お行儀が悪いな」と感じる大人の姿を目にすることが増えてきました。その姿を子どもたちが見て、「こうしていいんだ」と思ってしまうのは避けたいもの。子どもたちにとって、最初の先生は私たち親です。親の姿勢が、子どもの行動にそのまま映し出されます。

公共の場での基本的なマナー:乗り物編

1. 足を閉じて座る
座席に座る際、足を広げたり投げ出したりせず、きちんと閉じて座ることを教えましょう。これにより、周囲の人も気持ちよく過ごせます。

2. 大声で話さない
公共の場では、周りにいる人の存在を意識することが大切です。大きな声で話すことは、他の乗客の迷惑になりかねません。小さな声で話すことを親子で心がけましょう。

3. 走り回らない
電車やバスの中では、揺れる車内で走ることが危険です。また、周囲の人にぶつかることで思わぬトラブルになることも。静かに過ごす大切さを伝えましょう。

4. ホームでは順序よく並ぶ
電車に乗る前のホームでは、順番を守ることを教えます。順序よく並ぶ姿は、周囲への思いやりの心を育てます。

5. 座席は少しずつ詰める
混雑しているときには、席を詰めることで多くの人が座れるように配慮します。また、座席に荷物を置かないことも基本的なマナーです。


親の行動が子どもの教育の基盤に

子どもたちは、私たち大人の行動を無意識に真似ます。ですから、まずは親自身が正しいマナーを実践することが、子どもの教育に直結します。乗り物の中でマナーを守る姿を見せることで、子どもたちも自然とその行動を身につけます。


教育の質を上げることが未来を作る

公共の場でのマナーは、私たち一人ひとりが社会の一員であることを学ぶ最初の一歩です。もし、この基本的な行動を大切にしなければ、将来の日本社会の品格そのものが損なわれるかもしれません。子どもたちの未来のために、私たち大人が率先して教育の質を上げ、良い手本を示していきましょう。

私たちが日々実践する小さな行動の積み重ねが、子どもたちの未来をより豊かで美しいものにしていきます。今日からぜひ、親子で「乗り物の中でのマナー」を意識してみてくださいね。

次回のテーマもお楽しみに!
心を込めて。

やまとしぐさ伝承学師範
辻中公

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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