こんにちは。すっかり寒くなりましたね。今年は「秋」が少なかったような...?
いつまでも暖かかったのに、一気に冬の便りでびっくり。みなさん体調を崩していませんか? 風邪などが流行っています。手洗い、うがい、マスクの着用で感染予防してくだいね。紅葉の綺麗な時期が少し遅かったですが、赤ちゃんや小さな子どもたちと一緒に見に行きましたか? お散歩をするには良い季節です。
外に出て気分転換を。

こんにちは。すっかり寒くなりましたね。今年は「秋」が少なかったような...?
いつまでも暖かかったのに、一気に冬の便りでびっくり。みなさん体調を崩していませんか? 風邪などが流行っています。手洗い、うがい、マスクの着用で感染予防してくだいね。紅葉の綺麗な時期が少し遅かったですが、赤ちゃんや小さな子どもたちと一緒に見に行きましたか? お散歩をするには良い季節です。
外に出て気分転換を。

離乳食をスタートしましたか?

離乳食は、5か月になっている・首がすわっている・支えると少しの間座れるようになるとスタートしましょう、と言われています。体調、機嫌の良いときに!
食べさせるママやパパは、心配だと思いますが、ニコニコと「おいしいね」と声をかけながら、食べさせましょう。ママやパパ以上に、赤ちゃんは不安な気持ちでチャレンジしています。

赤ちゃんは生まれつき、母乳やミルクを上手に飲める「乳児嚥下(にゅうじえんげ)」という機能が備わっていますが、成長とともに離乳食を少しずつ食べるようになり、私たちと同じ「成人嚥下」ができるようになっていきます。
初めてのチャレンジは、10倍かゆのすりつぶしを少量スプーンに取り、口に運んだら、口を閉じたタイミングで、そっとまっすぐにスプーンを引き抜きます。斜め上に引き上げるように抜かないこと。必ずまっすぐに引き抜いて、「ごっくん」と飲み込めるように練習します。
乳児嚥下の赤ちゃんにとって、口を閉じて「ごっくん」と飲み込むのは、実はとても難しいことなんです。なので、口を閉じようとするとおかゆが出てきてしまうこともよくあります。
あせらなくて大丈夫。何度か食べているうちに上手になってきますよ。
授乳時間のうち、一日一回、離乳食を食べる時間を決めましょう。まず離乳食を少し食べる。直後に母乳かミルクを欲しがるだけ飲ませてくださいね。
スタートして一か月経つと、一日二回になります。食べる量が少なくても二回に。
ところで、喜んで食べるようになりましたか? 「喜んで食べる」ってどういうこと? と思いましたか? 離乳食をスタートしたものの、喜んでいるように思えないし... 母乳やミルクの時は、あんなに喜ぶのに...って思っていませんか?
母乳やミルクは、赤ちゃんにとって心地の良い温度と味です。離乳食は、甘味のないものも多く、赤ちゃんにとって未知の味や形状。「なんだ?」と思って、一旦拒否をする赤ちゃんはたくさんいます。そんな時は次にあげることを、振り返ってください。
赤ちゃんの様子をみてみましょう
前の授乳から時間はどのくらい空いていますか?
眠くありませんか? 体調は?
生活リズムを整えて、起きる・寝る・授乳・離乳食、これらの時間を毎日同じになるように整えましょう。もちろん、毎日全く同じにすることは難しいかもしれません。でも、だいたい同じにすることはできそうですよね? まず起きる時間が一定になるようにチャレンジしてみてください。前の授乳から3時間くらいは空けられると良いですね。
姿勢はどう?
離乳食を始めたばかりの頃は抱っこ。慣れてきたら椅子に座る。姿勢が、くにゃっと横に曲がったりしないように支えてあげてね。椅子に座るときはテーブルがあると良いですね。
スプーンの大きさ
赤ちゃんの口の大きさより、幅が小さい物を選びます。大きいものだと食べにくいです。
形状
初期・中期・後期と形状が変わっていきますが、離乳食の本に書いてある月齢通りに進まないこともあります。赤ちゃんがどのくらいもぐもぐできるかなど、一人ひとりに合わせて形状のステップアップができると良いですね。
食べさせ方
先にも書いていますが、スプーンは斜め上ではなく、まっすぐに引き抜きます。また、奥の方まで突っ込まないように気をつけてくださいね。最初は、下唇にちょんと置き、口を閉じたらスプーンを抜きます。
触ることができるかな
赤ちゃんが手を伸ばして、ママやパパが持っているスプーンや器を触ろうとしたら、ぜひ触らせてくださいね! 目の前に何もないと、赤ちゃんは飽きてきて食べることを嫌がることがあります。おかゆなど離乳食を触って、なめて、色々な感触を経験できると良いですよね。
赤ちゃんに離乳食を食べさせるとき、どんな様子かな?
振り返った時、色々と試していて、毎日同じ時間に離乳食も食べさせているのに、食べることを嫌がる場合、特定の食材?
全ての食材で、食べたり食べなかったりしていますか?
特定の食材の場合、その食感が苦手な場合があります。感覚が過敏な赤ちゃんもいますので、潰す、とろみをつけるなど食べられる食感にしてあげます。月齢は大きくなっていても、ゆっくり進めた方が良い場合があることを知っていてくださいね。心配で、いつまでも潰してトロトロにしていると、その形状が嫌で食べなくなる赤ちゃんもいます。粗つぶしにしてみる、粥を潰さずにあげてみるなどのチャレンジをして、赤ちゃんの様子をみてくださいね。
全ての食材で食べたり食べなかったりしている場合、体重が増えていれば心配せずに、赤ちゃんのペースで。量が増えなくても、食材の種類はどんどん増やすとか、2回に進めていくなど、赤ちゃんのペースで、離乳食を進めていってくださいね。

もうすぐお正月です。自宅で過ごす方、帰省をする方、それぞれだと思います。
赤ちゃんや子どもたちに会えるのを楽しみに待っていてくださる方もいるでしょう。楽しみですね! 余裕を持って移動してくださいね。
離乳食を始めるタイミングに当たっている人は、ずらして良いですよ。お正月は、日常と違う生活リズムになる可能性があるからです。また自宅ではないところでのスタートは、不安になりやすく、うまくいかないことがあるので、特にこれからスタートするよという方は、落ち着いてから始めましょう。すでにスタートしている方は、ベビーフードを利用しながら、慣れた離乳食を与えられるように準備しましょう。帰省中は、新しい食材のチャレンジは中断していても良いと思います。

離乳食は、嫌がったらごちそうさま。赤ちゃんは、泣くことで「今日はもういらないよ」「食べたくないよ」と伝えています。次の時間帯、次の日にまたチャレンジ。無理やり食べさせるのではなく、楽しい雰囲気で。決まった量を食べられなくても大丈夫と思うことも大切です。「ご飯食べよう」って声をかけると、喜んでくれるようになると嬉しいですね!

次回は、食べることを嫌がる小さな子どもたちについてお話する予定です。
~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~
参考文献:
子どもの偏食外来 いつもの小児科外来や健診で役立つヒント 診断と治療社
子どもの偏食 Q&A ―あるある悩みにどう答えるー 中外医学社
上手に食べるために ―発達を理解した支援― 医歯薬出版株式会社