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2024/11/01

ママに贈る魔法のメッセージ

親子で名前の使命を考えてみましょう

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承している、やまとしぐさ伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

日本では、食事などの所作法の型(かた)、季節の祭事の型を通して、生き方や心の育み方を伝え残してきました。
そんな暮らしの中で古くから伝え残されていきた「型」を、「やまとしぐさ」と命名し、その型の意味を皆様にお伝えしています。

やまとしぐさは、「一心五心」という心を磨いていくためのお稽古をお伝えしています。
「一心五心」とは、お陰様の心、感謝、思いやり、尊敬、責任、信頼の心のことで、日本人の精神性を高めてきた大事な生き方の指針。

さて、今回ぜひ知っていただきたい「やまとしぐさ」は、「親子で名前の使命を考えてみましょう」について。

日本語には、物や生き物を数えるとてもユニークな方法がありますね。例えば、魚は泳いでいるときは「1匹」と数えられますが、お皿の上で料理として出されたときは「1尾」と呼ばれます。この「尾」という言葉は、食事としていただいた時、最後に残るのが尻尾だからです。
同様に、牛や豚は「1頭」と数えられ、これは動物の頭が目立つ部分であるためです。
鶏は「1羽」と数えられますが、これは羽が残ることが由来となっています。
これらの例からわかるように、日本語では物や生き物の存在の仕方や状態によってその数え方が異なり、最後に残る部分がその数え方に反映されています。

では、私たち人間はどうでしょうか? 私たちは「1名」と数えられます。この「名」は、ただ単に数えるためのものではありません。「名」は、私たち一人ひとりが持つ、大切な名前を意味しています。そして名前には、私たちが生まれたときに親が心を込めて考え、私たちに贈った思いが込められています。

この名前を大切にすることは、自分自身を大切にすること、そして親が私たちに送った愛と願いを大切にすることです。自分の名前に込められた使命や願いを心に留めながら、毎日を楽しみ、前向きに生きていくことが、自分自身に対する尊重となります。その名前を誇りに思い、その名前にふさわしい生き方を見つけていくことが私たちの使命かもしれません。

自分の名前にはどんな使命があるか、親子で一緒に考えてみましょう。例えばある家族では、親が子どもの名前に「希望」という意味を込めたとします。その家族は一緒に座って、その名前がどのように子ども自身の行動や選択に影響を与えているかを話し合います。このような時間は、親子の絆を深め、お互いの理解を深める豊かなものとなります。

だから皆さんも自分の名前を大切にして、親子でその名前の由来や使命を話し合ってみてください。それにより毎日を意味あるものにし、自分の人生に誇りを持って生きることができます。親子で自分自身の名前の使命を考えることで、豊かな時間を過ごすことができますよ。

やまとしぐさ伝承学師範
辻中公

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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