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日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承している、やまとしぐさ伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

日本では、食事などの所作法の型(かた)、季節の祭事の型を通して、生き方や心の育み方を伝え残してきました。
そんな暮らしの中で古くから伝え残されていきた「型」を、「やまとしぐさ」と命名し、その型の意味を皆様にお伝えしています。

やまとしぐさは、「一心五心」という心を磨いていくためのお稽古をお伝えしています。
「一心五心」とは、お陰様の心、感謝、思いやり、尊敬、責任、信頼の心のことで、日本人の精神性を高めてきた大事な生き方の指針。

さて、今回ぜひ知っていただきたい「やまとしぐさ」は、「十三夜(じゅうさんや)」について。

「十三夜」は、日本ならではのお月見の日です。今年(2024年)は10月15日(火)にあたります。「十三夜」は日本で生まれた風習で、栗や豆の収穫を祝うため、「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれています。

【十三夜の由来】
十三夜の由来にはいろいろな説がありますが、昔の平安時代に、天皇が月を眺めながら宴を開いたことが始まりと言われています。十五夜は満月を楽しむ日ですが、十三夜は満月より少し欠けた月を楽しむ日です。昔の人々は十五夜と十三夜の両方の月を見て楽しんでいました。どちらか片方だけを見ることを「片見月(かたみつき)」と言って、縁起が悪いとされていたのです。

【十三夜のお月見 】
十三夜には、丸いお団子を13個用意して飾ります。お団子の並べ方は、1段目に9個、2段目に4個です。また、栗や豆などの秋に収穫される食べ物も一緒にお供えします。さらに、ススキを飾るのも忘れないでくださいね。ススキは魔除けになると言われていて、神様が宿る場所として昔から大切にされてきました。お供えしたものをみんなでいただくことで、神様とのつながりが強くなると考えられてきました。

【栗名月・豆名月】
十三夜は「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれます。これは、栗や豆を収穫してお供えすることからついた名前です。十五夜の「芋名月」と同じように、秋にとれるおいしいものをお供えして、自然の恵みに感謝する心を育てるための行事です。

親子で楽しむ十三夜のレシピ:お月見団子
十三夜のお月見をもっと楽しくするために、親子で作れる簡単なレシピをご紹介します。とても簡単なので、小さなお子さんとも一緒に作ることができます。
秋の味覚をたっぷり使って、おいしいお月見メニューを楽しみましょう。

材料(約13個分)
白玉粉:100g
水:80ml
砂糖:大さじ1(お好みで)

作り方
① ボウルに白玉粉を入れ、少しずつ水を加えながら混ぜます。耳たぶくらいの柔らかさになるまでこねましょう。
② 生地を13等分にし、手のひらで丸く形を整えます。
③ 鍋にお湯を沸かし、お団子を入れてゆでます。浮いてきたら、さらに2分ほどゆでて火を通します。
④ ゆであがったら冷水にとり、水気を切ってお皿に並べます。
お団子を重ねて飾り、秋の果物やススキと一緒にお供えして、十三夜の雰囲気を楽しんでください。

やまとしぐさ伝承学師範
辻中公

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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