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2024/10/10

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

妊娠期の食事について

こんにちは。ようやく涼しく、過ごしやすくなってきましたね。ほんと、今年の夏は、暑くて長かった...。涼しくなって、食べ物がおいしい季節。色々なものを食べて、元気に過ごしましょう。
兄弟のいる家は、運動会だったでしょうか? 子どもたちのがんばっている姿を見ると嬉しくなりますよね。赤ちゃんや小さな子どもを連れての参加は大変でしたね。お疲れ様でした。

これからママになる予定のみなさん、食事どうしていますか?
第2子以降を妊娠中の方は、上の子の食事もあるので、3食ちゃんと食べられているかな?
一人目を妊娠中の方は、ご自分のペースで生活しますので、仕事の関係などで乱れやすくなることも...。また、「お腹の赤ちゃんの分も食べてね」なんて言われたことがある方がいるかな? 今は、そのようなことは言わないのですが、若い女性は妊娠前に「やせ」の方が増えているため、食事に気をつけてほしいと思っています。

以前は、「妊娠したら気をつけましょう」と言われることが多かったのですが、「やせ」の若い方が増えていることから、今は、「妊娠していない時から、気をつけて健康な体づくりを」と言われていて、厚生労働省から食生活指針が出ています。赤ちゃんを望む、望まないに関係なく、この食生活指針を知って、誰もが健康に過ごせると良いですね。

妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針

~妊娠前から、健康なからだづくりを~

妊娠前から、バランスのよい食事をしっかりとりましょう

「主食」を中心に、エネルギーをしっかりと

不足しがちなビタミン・ミネラルを、「副菜」でたっぷりと

「主菜」を組み合わせてたんぱく質を十分に

乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などでカルシウムを十分に

妊娠中の体重増加は、お母さんと赤ちゃんにとって望ましい量に

母乳育児も、バランスのよい食生活のなかで

無理なくからだを動かしましょう

たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう

お母さんと赤ちゃんのからだと心のゆとりは、周囲のあたたかいサポートから

妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針 健やかなからだづくりと食生活book:
厚生労働省 ホームページより

いかがですか? 実際にやっていること、気をつけようと心がけていること、ありましたか? 妊娠前からの生活習慣や病気が、妊娠・出産・赤ちゃんの健康に影響すると言われています。病気をお持ちの場合は、かかりつけ医に相談してくださいね。

ママとお腹の赤ちゃんのために考えてほしいこと

毎日食べているものが赤ちゃんの体を作ります!

1日3食を心がける

つわりの時期は、無理のない食事の量、回数で構わないが、安定期に入り、つわりがおさまってきたら、1日3食食べましょう。1日に2食や1食では、栄養が不足します。空腹を感じた時にスイーツなどを食べるとエネルギーは充足しますが、不足する栄養素が出てくるので、注意が必要です。

食事のバランスを整える

主食・・エネルギーのもとになる・・米、パン、麺類、いも類
主菜・・からだを作るもとになる・・肉、魚、卵、大豆製品、乳製品
副菜・・からだの調子を整える・・野菜、きのこ類、海藻類、果物

妊娠の週数に合わせて食事量を増やす

妊娠後期になってくると 食事のときに、たくさん食べられないことがあります。その場合、3回の食事と少量の食事代わりのなるものを2~3回摂って、しっかりと食べる量を増やしていけると良いかなと思います。だらだら食べにならないように、食事と食事の間は、少なくても2時間は空けてくださいね。

適正な体重増加を目指す

エネルギーの付加量・・初期+50kcal
中期+250kcal
後期+450kcal
授乳婦+350kcalが推奨されています。
18~29歳 身体活動Ⅱの方で1日摂取エネルギーは2000kcal
30~49歳 身体活動Ⅱの方で1日摂取エネルギーは2050kcal
非妊娠時の女性のエネルギーですので、これに初期だと+50kcalします。
50kcalは、ご飯だと約30g、サラダにマヨネーズ(普通のもの)を小さじ2杯に相当します。覚えておいてくださいね。増やさないと!と意識しすぎると、逆に過剰摂取に繋がり、体重が急に増加しますので、気をつけてください。

不足しやすい栄養素を積極的に摂る

たんぱく質・カルシウム・鉄・葉酸・ビタミンD毎食、主食・主菜・副菜とそろえることで、不足しにくくなります。
カルシウムを多く含む食品・・牛乳、乳製品、ししゃも、しらす干し、小松菜
大豆製品など鉄を多く含む食品・・牛肉、かつお、まぐろ、しじみ、ほうれん草
大豆製品など葉酸を多く含む食品・・ブロッコリー、ほうれん草、枝豆、いちご、納豆など
ビタミンDを多く含む食品・・しらす干し、鮭、きのこ類など


適正な栄養摂取が、体づくりだけでなく、心の安定にも繋がります。
何かに偏る食べ方ではなく、色々な物を、楽しく、おいしく食べて欲しいなぁ
と思います。むくみやすいときなので、塩分の摂り過ぎに気をつけてくださいね。
一日の塩分量は6.5gです。
最後に体重増加の目安を載せておきます。一度計算してみてください。

妊娠期間中の体重増加について知ろう!

妊娠前の体格(BMI)を計算してみましょう

BMI(Body Mass Index)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
(例)155cm、45kgの人の場合・・・45÷1.55÷1.55=18.7

BMI18.7は普通体重になります。しかし、やせ判断の18.5と変わらない体重なので、普通体重の増加範囲の中であっても、多めに増加できると良いですね。

妊娠前の体格 (BMI) 体重増加量の目安
低体重(やせ) 18.5未満 12~15kg
普通体重 18.5以上25.0未満 10~13kg
肥満(1度) 25.0以上30.0未満 7~10kg
肥満(2度以上) 30.0以上 個別対応
(上限5kgまでが目安)

※「増加量を厳格に指導する根拠は必ずしも十分でないと認識し、個人差を考慮したゆるやかな指導を心がける」産婦人科診察ガイドライン産科編2020 CQ010より
※体格分類は日本肥満学会の肥満度分類に準じた

次回は、食具(スプーンやフォーク)はいつから?についてお話する予定です。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

参考文献:
妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針 健やかなからだづくりと食生活book  厚生労働省
産婦人科診察ガイドライン産科編2020  日本産科婦人科学会
栄養学の基本講座  成美堂出版
食品成分表2022  女子栄養大学出版部

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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