マシュマロCLUB

マシュマロCLUB

2024/07/01

ママに贈る魔法のメッセージ

食卓に五つの味を取り入れて 情緒豊かな心を育てる

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承している、やまとしぐさ伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

日本では、食事などの所作法の型(かた)、季節の祭事の型を通して、生き方や心の育み方を伝え残してきました。
そんな暮らしの中で古くから伝え残されていきた「型」を、「やまとしぐさ」と命名し、その型の意味を皆様にお伝えしています。

やまとしぐさは、「一心五心」という心を磨いていくためのお稽古をお伝えしています。
「一心五心」とは、お陰様の心、感謝、思いやり、尊敬、責任、信頼の心のことで、日本人の精神性を高めてきた大事な生き方の指針。

さて、今回ぜひ知っていただきたい「やまとしぐさ」は、「食卓に五つの味を取り入れて 情緒豊かな心を育てる」について。

食べ物にはいろんな味がありますが、全部で五つの基本の味があります。この五つの味を「五味(ごみ)」と言います。五つの味は情緒豊かなお子さんを育みますので、ぜひ食卓に取り入れてください。

①甘味(あまみ)

甘味は、みんなが大好きな甘い味です。砂糖やみりんを使った甘い味は、お菓子やデザート、一部の煮物に使われています。でも、お菓子ばかり食べると体によくないので、甘味は自然な食べ物から取るのがいいですね。
例えば、日本では「甘酒(あまざけ)」があります。甘酒は、米と麹(こうじ)から作られていて、甘いけど砂糖を使っていない自然な甘さです。甘酒は、お正月やひな祭りの時によく飲まれています。
また、果物も自然な甘味を楽しむのにぴったりです。リンゴやミカン、イチゴなど、旬の果物は甘くて美味しいですね。果物にはビタミンもたくさん入っているので、健康にもいいのです。

②酸味(さんみ)

酸味は、すっぱい味です。酢や梅干しなどに含まれていて、食べ物にさっぱりとした味わいを加えます。例えば、酢の物やレモン、梅干しなどが酸味を持っています。酸っぱいものを食べると、口の中がさっぱりします。
和食では、「南蛮漬け」や「酢の物」といった料理が、酸味を楽しむ代表的な料理です。魚を酢で漬け込んで作る南蛮漬けは、酢のさっぱりとした味が魚の美味しさを引き立てます。

③塩味(えんみ)

塩味は、しょっぱい味です。塩や醤油を使った料理に使われていて、料理の基本的な味付けに使用されます。例えば、おにぎりにかける塩や、醤油を使ったお料理が塩味です。しょっぱい味は、食べ物の味を引き立ててくれます。お塩はぜひ、天然の塩を使ってください。
日本の伝統的な料理では、「塩焼き」や「漬物」が塩味を楽しむ方法です。塩焼きは、魚に塩を振って焼くシンプルな料理ですが、素材の味をしっかり楽しむことができます。

④苦味(にがみ)

苦味は、ちょっと苦い味です。ごぼうや山菜などに含まれていて、料理にアクセントを加えてくれます。例えば、ごぼうやほうれん草の苦味があります。苦いものは、最初はびっくりするけど、大人になると好きになる人も多いのです。
和食では、「煮物」や「天ぷら」で苦味を楽しむことができます。ごぼうの煮物や山菜の天ぷらは、苦味が料理に深みを加え、特に大人に人気です。

⑤うま味(うまみ)

うま味は、料理に深い味わいを与えてくれる味です。鰹節(かつおぶし)や昆布(こんぶ)から引き出されるうま味が代表的です。例えば、お味噌汁やだしを使った料理にうま味がたくさん入っています。うま味は、料理をもっと美味しくしてくれる魔法の味です。
日本の料理では、「だし」を使った料理がうま味を最大限に活かしています。お味噌汁や煮物、うどんのつゆなど、だしが使われる料理は数多く、うま味をしっかりと感じることができます。

五味を取り入れる大切さ

五つの味「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「うま味」をバランスよく取り入れることで、食べ物がもっと美味しく感じられます。いろんな味を楽しむことで、食事が楽しくなり、栄養のバランスも良くなります。

子どもの頃からいろんな味を経験することは、大人になった時にとても役立ちます。いろんな味を知っていると、料理を作るときにバリエーションが増え、毎日の食事が楽しくなります。また、いろんな味を楽しむことで、食べ物に対する興味が広がり、食生活が豊かになります。

いろんな味を楽しんで、美味しい食べ物をいっぱい食べてください!
五味を上手に取り入れることで、健康で楽しい食生活を送ることができます。

やまとしぐさ伝承学師範
辻中公

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

マシュマロCLUB

マシュマロCLUB

マシュマロCLUB TOPに戻る