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2024/01/02

ママに贈る魔法のメッセージ

ゴミを拾う

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承している、やまとしぐさ伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

日本では、食事などの所作法の型(かた)、季節の祭事の型を通して、生き方や心の育み方を伝え残してきました。
そんな暮らしの中で古くから伝え残されていきた「型」を、「やまとしぐさ」と命名し、その型の意味を皆様にお伝えしています。

さて、今回ぜひ知っていただきたい「やまとしぐさ」は、「ゴミを拾う」について。

やまとしぐさは「一心五心」という、心を磨いていくためのお稽古をお伝えしています。
「一心五心」とは、お陰様の心、感謝、思いやり、尊敬、責任、信頼の心のことで、日本人の精神性を高めてきた大事な生き方の指針。

ゴミをすぐ拾えるように、ビニール袋と手袋を持ち歩くと良いですね。
拾えば拾うほど心は軽くなってスッキリしますし、その土地を清めている感覚がして嬉しくなります。
子どもと一緒に普段からゴミ拾いをすると、心がいつも爽やかになります。

ゴミを拾うことにも段階があります。
ゴミ拾いをすると悩みも出てきます^^

①今までは道にゴミが落ちていることに気づかないまま歩いている
②そのうち、ゴミが落ちていることに気づいてくる
③そうなると落ちているゴミが気になるが、ゴミを拾うのに躊躇してしまう
④そこで、ビニール袋や手袋をカバンに潜ませているとゴミ拾いをする行動に移すことができる
⑤方法としては、ビニール袋の中に手を入れて、拾ったらひっくり返しビニール袋の口を閉める
⑥ゴミの大きさや、その量によって、拾おうかどうしようか迷ってしまう。この大きさは持って歩けないな、とか。こんなにゴミがたくさん落ちていたら拾いきれないな。などなど。
⑦ゴミ拾いをしていると、次々に課題が見えてくる。

家に帰る途中ならゴミは家で処分ができますが、今から出掛けるところだとゴミをどうしたら良いかわからない。
ゴミの大きさや量にもよりますが、訪問先に向かうときは、持っていけない。
このゴミはどこに処分するのか? 公共のゴミ捨て場がある場合と、そうでない場合など。

そこで、やまとしぐさでは、自分以外に責任を求めてしまう意識から、自分自身に責任を持つことを提案しています。

それは「ゴミは持ち帰る」

一人ひとりが自分の出したゴミを、責任を持って持ち帰る、ということでゴミ拾いの課題が根本的に解決します。
ですから、カバンに潜ませているビニール袋に自分の出したゴミを入れて持ち帰ってください。一人ひとりが心ある行動をすることで、精神性を高めていきましょう!
私たちには、次世代に精神性を高める方法を伝えていく、という役割もあります。

子どもたちには、お友達のお家や公園などで遊ぶ時にゴミ袋をポケットに入れておくように伝えてください。自分のゴミを持ち帰ることができたら、ぜひ褒めてあげてください。本当の意味の褒めて育てるとは、責任の心などの「一心五心」の行動ができた時に褒めることです。

やまとしぐさのお稽古場では、みんなでお菓子や食事をいただく機会が多いのですが、私の自宅に集まられる時も、皆さんがゴミを持ち帰ってくださるので、とても清々しく感謝の気持ちで一杯になります。こんなやまとしぐさびとが世の中に影響力をもたらすと、日本人の精神性を呼び戻せますね。

ゴミを持ち帰るやまとしぐさが浸透するまでには、まずゴミ拾いが必要になるので、皆さんも取り組んでくださったことで、気づいたこと、感動したこと、工夫したことを意識して、日々の進化に繋げてください。

やまとしぐさ伝承学師範
辻中公

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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