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2023/08/01

ママに贈る魔法のメッセージ

本を読む

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承している、やまとしぐさ伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

日本では、食事などの所作法の型(かた)、季節の祭事の型を通して、生き方や心の育み方を伝え残してきました。
そんな暮らしの中で古くから伝え残されていきた「型」を、「やまとしぐさ」と命名し、その型の意味を皆様にお伝えしています。

さて、今回ぜひ知っていただきたい「やまとしぐさ」は、「本を読む」について。

一日一度は本を読む習慣をつけましょう。

子どもの見本は親の姿です。
まず、本を開く習慣を親子で作っていくと良いですね。
今のアニメは侮れません。絵本もアニメも素晴らしいものがたくさんありますから、ジャンルを問わずワクワクするものを毎日読んでみましょう。

本は、自分でページを進め、戻り、止めることができるように、主導権が自分にあります。が、そうであるにも関わらず、その中で起こる出来事に抗うことができません。その分、物語に引き込まれ、まるでその主人公になったように疑似体験することができます。

本の中に引き込まれていく。
この体験が重要です。

物語の中では、自分はどんなものにもなれます。ヒーローにヒロイン。
お姫様を助けたり、助けられたり。
勇気を持って立ち向かったり、空を飛んだり、海深く潜ったり。
これはただ、空想の世界に終わりません。
自分の中の秘めた力を沸き立たせることにも繋がるのです。

そんな魔法のような力があるのが本です。
時空を超えて過去にも未来にも、異次元の空間にも入ることができるなんて、素敵なことですね。

今日、手にとった本がこれからの人生を変えるかもしれません。

本来持っている、探究心、やる気に火がつく。
創造力が養われ、なんだってできる力を思い出すことができます。

昔話は子どもも大人もワクワクする読み物です。
ほとんどの昔話に、おじいさん、おばあさんが出てきます。
必ずと言っていいほど、おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きます。
そこにヒーローが存在し、お姫様がさらわれたり、金銀が強奪されたり、困っている村人が現れて、ヒーローは助けに行くのです。
そして、ほとんどの悪者役は、改心します。
決して、いじめたり、のけ者にはしません。

こんな単純なストーリーであっても、ドキドキワクワクし、あるときは、ヒーローに。またある時はお姫様になって。
時々、悪役に同情しながら、おじいさんやおばあさんの下支えに感謝の心も芽生えます。
こうして、お互いに仲良くする術を、自然に学んでいくのです。

感想文を書くための読書は楽しくないですが、本来、本を読むことは楽しいことです。

こんな体験を、もう一度、子育てをきっかけに親子で思い出してくださいね。

やまとしぐさ伝承学師範
辻中公

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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