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2023/06/01

ママに贈る魔法のメッセージ

受け渡しは両手で丁寧にする

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承している、やまとしぐさ伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

日本では、食事などの所作法の型(かた)、季節の祭事の型を通して、生き方や心の育み方を伝え残してきました。
そんな暮らしの中で古くから伝え残されていきた「型」を、「やまとしぐさ 」と命名し、その型の意味を皆様にお伝えしています。

さて、今回ぜひ知っていただきたい「やまとしぐさ」は、「受け渡しは両手で丁寧にする」について。

私たちは日常の生活の中で、常にモノの受け渡しをしています。
お茶、お茶碗、お菓子、贈り物、ハンカチやテレビのリモコン、お金、賞状、名刺、書類、プリントに新聞、本など、どんな時にも愛をもって、両手で丁寧に受け渡しをしていると、モノは大切にされていると喜び、両手で渡された相手は、尊重されていると感じ、感謝につながります。
人だけでなく、モノも生きていますから、丁寧に扱われるとモノも喜びます。
しかも、自分から発した喜び、尊重や感謝の気持ちは循環され、周りを幸せにするという人柄になります。
その人柄は、周りから信頼され、自分自身に自信が持てるようになるのです。
家庭で教えることが、子どもの人生を豊かにしていきます。
どうしても、利き手を動かしているときに、もう片方の手が遊んでいることがあります。
片手でもモノは渡せますが、丁寧さは欠けてしまいます。ぜひ、指先をしっかり見て、指先を伸ばして、揃えて渡すように心がけるところまで、教えてあげてください。

しなやかに美しい指先までもが、私たち自身だからです。

例えば、トイレトレーニングを受けて、子ども達はオムツから自分でトイレに行けるようになります。
ただ、自分でトイレに行けるようになるだけでなく、トイレを汚さないように使い、そして、自分でトイレの掃除ができるようになってこそ自分でトイレに行けるという、行為が成立します。
車の運転ができるようになるとは、車の免許を取るだけでなく、安全に運転し、車の整備もするということです。

「受け渡しは両手で丁寧にする」とは、
・指先を伸ばし、
・指先を揃え、
・両手で受け渡しする


ぜひ、心掛けてください。

やまとしぐさ伝承学師範
辻中公

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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