こんにちは。元気に過ごしていますか? コロナについては、5類に移行されましたが、感染しなくなったわけではないので、手洗い、うがいをして気をつけてくださいね。
梅雨入りしましたね。外遊びができない...、洗濯物が乾かない...など、ママやパパにとって頭の痛いことが増えますが、雨も楽しんでもらえるといいなぁと思います。
ところでみなさん、食事はおいしく食べられていますか? しっかり噛んで食べることはできますか? 舌は動きますか? 何気なく食べていると思いますが、むせずに食べることができますよね? 慌てたり、しゃべりながら食べているとむせることがあるかな?
赤ちゃんは・・・
飲む から 食べる そして 家族と食べる・誰かと食べる
食べさせてもらう から 自分で食べる
離乳食を進めていくことで、「食べる」力が育っていきます。
「何をどれだけ食べるか」も大切ですが、「食べられる口」「食べたい気持ち」が育つことも大切です。
離乳食開始まで
母乳、ミルク・・液体を飲む 口腔内は狭く、ママのおっぱい、または哺乳瓶の乳首でいっぱい。乳首を深くしっかりとくわえて ごくごくと飲む。くわえ方が浅いと飲みにくい。
離乳食初期

10倍かゆをすりつぶしてとろとろ状にして、与える。
他の食材も、やわらく茹でて、すりつぶしたり、裏ごしをする。
口を閉じながらごっくんと飲み込むことが難しい。最初は口を閉じると出てきてしまうことが多い。舌は前後に動かすことができるようになり、上手に飲み込めるようになる。

食べさせる時の注意点・・慣れるまでは、少量ずつ口元へ。上あごになすりつけない。
離乳食中期

10倍かゆは7倍かゆにして、つぶさないで与える。
柔らかく煮て、粗くつぶしたものや細かく刻んでとろみをつけたものが食べやすい。
舌を上下に動かすことができるようになってきて、上あごと舌で潰して食べる練習をするとき。
絹ごし豆腐だと5mm角や長方形で薄いものにすると、舌と上あごで潰す練習をしやすい。これを潰せると、他の食材も、この程度の柔らかさになるように、かたくり粉などで調整すると食べやすく、練習になる。
触りたがるようになってきましたか?
手をのばしてきたら、触らせよう!

しっかり「もぐもぐ」の練習ができるように食材をいつまでも「とろとろ」にせず、水分を減らしたり、粗くつぶしたり、細かく刻んでとろみをつけたりしたものを食べさせましょう。
食べる時に口を動かしているか様子をみましょう。
この時期にもぐもぐが上手になることは、とても大切!
離乳食後期

やわらかく煮て、形のあるもの。
5倍かゆ~軟飯
舌が左右に動くようになり、歯ぐきで噛みつぶして食べる練習をするとき。
手でさわってみる。 手についたものをなめてみる。
自分で食べたい気持ちが育つとき、可能な限りさわらせてね!
手でつかんだり、口元に持っていって食べることは、口のまわりの筋肉が育ち、唇を使って取り込みことが上手になる。



離乳食後期の頃から、家族が食べているのを興味深く見るようになり、一緒にいると喜ぶようになります。可能なときは、家族で一緒に食べましょう。
食欲が増すこともあり、いつもよりたくさん食べてくれることも。
一緒に食べることができなくても、たくさん話しかけながら、食べさせてあげてね。

完了期
自分で食べたい気持ちが育ってきましたか?
お口を動かして食べていますか?
ごっくんするのが早いときは、形状をステップアップしても大丈夫。少量ずつ口に運んであげて、形状が変わったことを教えてあげましょう。だんだん、赤ちゃんの食べる力がついていきます。
食べる力がついてくると、少しずつ食べる量が増えてきます。

次回は、「小さな子どもの食べるを知ろう!」ということについてお話する予定です。
~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~
参考文献:
おっぱいからごはんまで 井上美津子 芽ばえ社
「食」をとおして育つもの・育てたいもの 堤ちはる/編著 ぎょうせい
噛む力 増田純一 WAVE出版