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2023/02/01

ママに贈る魔法のメッセージ

挨拶は自分から

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承している、やまとしぐさ伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

日本では、食事などの所作法の型(かた)、季節の祭事の型を通して、生き方や心の育み方を伝え残してきました。
そんな暮らしの中で古くから伝え残されていきた「型」を、「やまとしぐさ 」と命名し、その型の意味を皆様にお伝えしています。

さて、今回ぜひ知っていただきたい「やまとしぐさ」は、「挨拶は自分から」について。

挨拶という語源は、自分から率先して声を出すことです。
「おはようございます」と言われてから「おはようございます」と言うのは返答なので、挨拶にはならないのです。
また、挨拶は人同士のコミュニケーションだけでなく、相手の幸せを願う言葉なので、返答がなくても良いのです。

子どもに自分から挨拶をさせようと考えるのではなく、親が自分から挨拶をしている姿を見せて、子どもに見習って貰うようにしてください。

①まず、挨拶する習慣をつける。繰り返して挨拶をしてください。
朝起きたら「おはようございます」
食事の時には「いただきます」「ごちそうさまでした」
見送るときは「いってらっしゃい」「いってきます」
帰ってきたら「ただいま」「お帰りなさい」
寝る時には「おやすみなさい」

②親から率先して挨拶をする。
子どもは幼ければ幼いほど、素直に言葉を真似しますが、年齢が経つにつれ挨拶はしなくなるものです。特にきょうだいが生まれたら、親は下の子には優しい声で話しかけますが、お兄ちゃんやお姉ちゃんには、挨拶は当たり前で、挨拶をしないと叱ってしまうものです。
きょうだい共、同じような声のトーンで挨拶をしてくださいね。

③挨拶をしてくれなくても、平常心で挨拶をし続ける
子どもは思春期になると、特に挨拶をしなくなります。これは年齢的な反応で、悪い子どもになったわけではありません。今までと変わりなく挨拶をし続けてください。
元々、挨拶は相手の幸せを願うための言葉や、食事の挨拶は食べ物への感謝を表しますから、返答がなくても気にしないで、子どもの安全や幸せを願うために挨拶をしましょう。

④家庭以外でも笑顔で自分から挨拶をする
家庭、近所の方や職場、コミュニティの中で、挨拶する機会があります。
どんな場所でも自分から挨拶をするようにしてください。挨拶は相手の幸せを願う行為だからです。そんな姿を子どもは感じ取って大きくなるはずです。

子育ては、短い時間で完結するものではありません。
何年後か、何十年後かに実ることも多いものです。
いつか来るその時まで、たくさんの幸せを願う挨拶言葉を親が子どもに掛けてあげましょう。

やまとしぐさ伝承学師範
辻中公

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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