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2022/12/01

ママに贈る魔法のメッセージ

身を守るおまじない言葉

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承している、やまとしぐさ伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

日本では、食事などの所作法の型(かた)、季節の祭事の型を通して、生き方や心の育み方を伝え残してきました。
そんな暮らしの中で古くから伝え残されていきた「型」を、「やまとしぐさ 」と命名し、その型の意味を皆様にお伝えしています。

さて、今回ぜひ知っていただきたい「やまとしぐさ」は、「身を守るおまじない言葉」について。

海外で暮らす、子育て中のお母さんからよくある質問です。
「億劫がって勉強してくれない日本語を、どうやって子どもに身に付けさせたら良いか」ということ。

私は、まず日常の挨拶言葉を日本語にしてください、と伝えます。
お母さんの意識を変えて、日本語を教えるのではなく、子どもたちの身を守るおまじないの言葉をかけていってください、と話します。

「おはようございます」は、お日様に「お早いお出まし有難うございます」と感謝を伝える言葉。
「おやすみなさい」は、お日様に「今日も一日有難うございます」とお礼を伝える言葉です。
今日一日、私たちを守ってくださったことへの感謝を述べているのです。

「いただきます」は、自分のために命を捧げてくださることへの感謝。
「ごちそうさま」は、食事の命の分まで、一生懸命に生きていきますという宣言の言葉です。

「行ってきます」は、出先から必ず戻ってきますという約束の言葉。
「行ってらっしゃい」は、必ず戻ってこられますようにという祈りの言葉。

「ただいま」は、ただ今というこの瞬間にリセットする許しの言葉。
「お帰りなさい」は、ここが安心する居場所であり、いつでも応援していますよ、という祝福の言葉です。

日本語は愛、守り、許し、感謝の言葉。
海外生活の人だけではなく、私たちも身を守るおまじないの挨拶言葉を再認識して、言葉を大切に使っていきましょう。

やまとしぐさ伝承学師範
辻中公

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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