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こんにちは。季節が進み、まわりの木々が色づき始めましたね。綺麗な色の葉を子どもと一緒に集めるのも楽しいですね。散歩をして、秋見つけをしてみてくださいね。

寒くなってくると、コロナとインフルエンザが同時に流行るかも......と言われています。
基本的な感染予防対策を忘れずに。手洗い、うがいはめんどくさがらずに。
少しでも体調が悪いと感じたときは、無理をしないようにしてくださいね。

噛んで食べることは、どのように育っていくと考えていますか? だんだん大きくなると自然に上手になると思っていませんか?
実は離乳食の時期が、とても大切です! 離乳食がいつまでもトロトロ状だったり、早い時期から固いものを食べさせていると、食べ方が上手になりません。乳幼児期に獲得した食べ方、特に噛む、かぶりつく、噛みきるのような食べ方は、大人になっても変わらないと言われています。難しいことは考えなくても大丈夫。赤ちゃんの様子を見ながら、離乳食の形状のステップアップをしましょう。上唇も使って上手に食べられるようになります。

離乳食を進める上で、気をつけてほしいチェックポイント

母乳やミルクだけを飲んでいる時期

しっかりと乳首を深くくわえて飲めているか?

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離乳食初期

・お口を閉じてごっくんできてる? 最初は口を閉じたとき、食べ物が出てしまうが、少量ずつ食べさせることで、慣れてだんだん上手になる
・離乳食は、トロトロ。ヨーグルト状~少し水分を減らしたジャム状
 10倍粥
・奥までスプーンを入れてしまわないように食べさせる時に注意をする
・口を開けたら、下唇にそっとスプーンをのせ、口を閉じたらそっとひきぬく
 →上唇でとらえて食べるを覚える

最初は下手なので出てきちゃう...

最初は下手なので出てきちゃう...

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離乳食中期

・上あごと舌でつぶしながら食べる もぐもぐを練習するとき
・離乳食は、粗く潰す、細かく刻んでとろみをつけるなど
 7倍粥、潰さずに食べさせる
・手づかみを始める、ママやパパが持っているものを触ろうとする
・色々なものをなめたり、かじったりすることで、上唇の使い方を覚える
・ハイハイをたくさんする → 食べるために必要な首と肩の筋肉が発達する

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離乳食後期

・唇を使って取り込み、歯ぐきで噛んで食べる練習をする、手づかみ食べをたくさんするとき
 歯がまだ1本もはえていない赤ちゃんは、歯ぐきで噛んで食べることが難しい場合があるので、その場合、上あごと舌でしっかり潰しながら食べることが上手になっているか様子をみる
・離乳食は、柔らかく煮て、形のあるもの
 5倍粥~軟飯
・手づかみ食べをしたときの手や唇の感覚、動きが、脳の感覚や動きをつかさどる分野を刺激する
・唇を使って食べたり、舌を使って、食べ物を横にやって噛んで食べることが上手になる

みぎに...ひだりに...

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離乳食完了期

・大きなものを、前歯を使って噛みきって食べる練習をするとき
 小さく切ったものばかり食べていると、噛んで食べることや一口量が覚えられないということになる
・手で食べることは、手先が器用になるので、たくさん経験してほしい
 汚れても大丈夫なように準備をお願いします。

離乳食の進め方、食べさせ方、手づかみをすることなど、少し意識して赤ちゃんの離乳食の時間に向き合ってくださることで、赤ちゃんの、「きちんと食べることができる口」を育てます。その後、幼児期(1~3歳頃)にも食べ方に注意を向けてくださることで、さらに上手に食べられるようになります。そうすると食べることを好きになり、色々なものを食べる力もついていきます。

幼児期

・口を閉じて食べられるかな?
・口にたくさん入れて、溜めてしまっていない?
・一口ずつ、ゆっくり噛んで食べている?
・慌てて食べたり、お茶や味噌汁などで、流し込むように食べていない?

慌てずきちんと噛んで、ごくんと飲み込んで食べる食べ方を練習しましょう。
この時期に覚えた食べ方は、大人になっても変わりません。
食事をおいしく、楽しんで食べられるように、「きちんと食べられる口」を育てましょう。

先月のコラムで紹介した平成27年乳幼児栄養調査(厚生労働省)、現在子どもの食事で困っていることの中で、「早食い、よくかまない」「食べ物を口の中にためる」というのは、離乳食のときに食べ方の練習を、あまりできなかった可能性があります。今からでも良いので、食事の準備をするとき、柔らかいものばかりにしない、食材を大きく切ってみるなど噛まないと食べられない料理を毎食、一品は用意をするなどの工夫をしてください。ママやパパが率先して、慌てず噛んで食べるところを見せて欲しいなと思います。

離乳食って、色々な食材を食べられるように練習する時期であると同時に、きちんと食べられる口や体を手に入れる時でもあるので、いつまでも同じ食材、形状にならないように、少しずつでもステップアップしてくださいね。

次回は「バランスの良い離乳食とは?」について、お話をする予定です。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

参考文献:
平成27年乳幼児栄養調査  厚生労働省
子どもの知能と身体を発達させる 噛む力  WAVE出版

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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