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2022/09/09

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

赤ちゃんが離乳食を嫌がったとき、どうするの?

こんにちは。最近、朝晩は過ごしやすくなってきましたね。7月、8月は暑い日が多く、体温を超える気温の日もあり、ほんと誰かに会うと、挨拶が「暑いですねぇ」でした。
赤ちゃんは、ぐずることも多かったのでは? 大丈夫でしたか? 赤ちゃんもママもパパも、夜はぐっすり眠れていましたか? そろそろ夏の疲れがやってきます。バランスよく食べて、元気に過ごしてくださいね。引き続きコロナの感染対策を。

離乳食をスタートしましたか? 離乳食をスタートした赤ちゃんは、ステップアップできていますか? とりあえずスタートしたものの、赤ちゃんが上手に食べてくれない...などの理由で、足踏み状態で心配しているママやパパも多いかな? 暑い時期は、赤ちゃんも食欲が落ちるので、母乳やミルクの飲みが悪く、離乳食を食べるのを嫌がっていても、涼しく、過ごしやすくなってくると、食べる量、飲む量が増えてくると思います。体重が減少していなければ、様子をみてください。

赤ちゃんは、身体も心も、まだまだ未熟。大人とは内臓の働きなども違います。
ゆっくり食べる練習をする時期です。焦らずに。でも適切な時期にスタートしましょう。
そして少しずつ、ステップアップしていきましょう。

いらん!

なんで嫌がるんだろう?
赤ちゃんにとって、母乳やミルクは、ママやパパに抱っこされて心地よく飲めて、お腹がいっぱいになります。でも離乳食はどうですか?
母乳やミルクと全く違う食感、味。初めてのことばかり。赤ちゃんは不安でいっぱい!

いらん!
くちは、あけません

そんな時、食べさせてくれるママやパパが不安そうにしていると、「えっ??」ってなってしまいます。
頑として、口を開けない赤ちゃんもいます。
じーっと、黙って見つめられても嫌かも...。
それより、一緒に食べてくれたり、たくさん話しかけてくれたら嬉しいな。

くちは、あけません
おいしいねぇ

「話しかけながら食べさせてあげてね」と伝えると、ママやパパは「話しかけても意味も分からないし、必要ないのでは?」と話されます。
いえいえ。赤ちゃんは、ママやパパの声のトーンや顔の表情から、心地よく感じると良い記憶に、心地悪いと感じると嫌な記憶として脳にインプットされます。嫌な記憶と離乳食が結びついてしまうと、食べることが嫌になります。
でも、良い記憶と離乳食、食べることが結びついていると、食べることが好きになります。簡単なことで良いのです。「おいしいね」「これはおかゆだよ」「オレンジ色をしているね。人参って言うんだよ」などと話しかけてあげてくださいね。良い記憶がたくさん増えると良いですね!
赤ちゃんは、五感を使って、たくさんの情報を仕入れて、食べることを覚え、好きになっていきます。

おいしいねぇ

五感って何?

もぐもぐ

視覚(目で見る)・・離乳食を見る・食べさせてくれる人を見る・色々なものや人を見るなど

聴覚(耳で聴く)・・食べさせてくれる人や周りの人が何を話しているかを聴く 食べる時の音を聴くなど

触覚(手で触る)・・離乳食やスプーン、フォーク、食器、食べさせてくれる人の手やテーブル、椅子など色々なところを触る

味覚(食べて味わう)・・同じ味かなぁ? いつもと違うな、味は一緒だけど...食べた時の感じが違うな など味や食感(固い、柔らかい)など

嗅覚(匂いを嗅ぐ)・・離乳食の香り、ママやパパの匂いなど

色々感じるんだね!

☆離乳食に慣れて、喜んで食べられるようになるために、お願いしたいこと

・起きる時間を決めよう
 毎日同じ時間に起きることで、自然と授乳と離乳食のリズムがついてきます。
 夜寝る時間が遅くなったときも、朝はいつもの時間に起こしましょう。

・椅子に座らせよう
 お座りが上手になってきたら、抱っこではなく、椅子に座って食べられるようにしましょう。お食事エプロンつける場合、椅子に座ってからつけることが多いと思いますが、おもちゃを片付けて、手を洗い、椅子に座る前に「今からご飯を食べるよ」と声をかけながらエプロンをつけてあげると、「今からごはんだ!」とわかるようになります。椅子に座った時、すぐに「いただきます」が言えると、赤ちゃんの「食べたい!」という気持ちが途切れずに、機嫌よく食べてくれることが多いですよ。

・たくさん話しかけよう

・一緒に食べよう

わぁ~

それでも・・
そっくりかえって、泣いて、食べないときがあるかもしれません。

わぁ~

そんな時は・・
無理に食べさせずに、ごちそうさまをしましょう。次の日や、次の時間帯に仕切り直し。
ただ・・
何故嫌がっているかを考えてくださいね。

・お腹が空いていない・・前の授乳や離乳食の時間から、3時間くらい空いていますか?

・眠い・・お昼寝の時間と重なっていませんか? たくさん遊んで、疲れて眠くなっていませんか?

・しんどい・・体調は大丈夫? 発熱や下痢、便秘などはありませんか?

・離乳食のかたさが合っていない・・いつまでもトロトロのものだったり、まだ上手く食べられないのにかたいものになっていませんか?

・初めての食材・かたさ・・今日、初めて食べる食材、形状が変化して「?」となっていませんか?

離乳食は、目安の量も示されているので、「これだけは食べさせないと!」「食べないと栄養が足りなくなる」と思って、がんばってくださるママやパパがたくさんおられます。もちろん、離乳食は、適切な時期にスタートして、食材や形状をステップアップしながら、喜んで食べられるようになってほしいです。

だけど、赤ちゃんも人間です。ちょっと嫌な日もあれば、もっと食べたいなぁという日もあります。目安の量を用意しつつ、喜んでいるときは、しっかり食べさせる。ちょっと増やしてみる。嫌がったときは、「こんなときもあるか...」と思って切り上げる。このときに、「食べないのか。じゃあ好きな〇〇をあげよう」は、やめてくださいね。「今これを食べなくても、好きなものを出してくれるから大丈夫」とますます食べるのを嫌がることがあります。
赤ちゃんってとても賢いです。後に困る習慣ではなく、良い習慣がつくと良いですね。

次回は「幼児の食べないとき、どうするの?」について、お話をする予定です。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

参考文献:
子どもの栄養と食育がわかる事典 成美堂出版

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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