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2022/06/01

ママに贈る魔法のメッセージ

美しい言葉

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承している、やまとしぐさ伝承学師範の辻中公(つじなか くみ)です。

日本では、食事などの所作法の型(かた)、季節の祭事の型を通して、生き方や心の育み方を伝え残してきました。
そんな暮らしの中で古くから伝え残されていきた「型」を、「やまとしぐさ 」と命名し、その型の意味を皆様にお伝えしています。

さて、今回ぜひ知っていただきたい「やまとしぐさ」は、「美しい言葉」について。

言葉には、その言葉と同じ数だけ生き方がある、ということです。

普段使っている言葉が、私たちの人生や人格を作っていきます。
その証拠に、掛けられた言葉通りの人格になっていった経験を持つ人は多いのではないでしょうか。
例えば、昔、親や先生、周りの人に「よく気がきくね」と言われていたら「気がきく」ことをするようになり、「いつも元気ね」と言われていたら「元気」でいるようになります。
「体が弱いね」「引っ込み思案ね」と言われていたら、またそのようになってしまうものです。

このように、マイナスの言葉はトラウマになってしまい、「絵を描くのが下手だね」とか、「歌が下手だね」「役に立たない人だ」と言われ続けていたら、そんなことはないよ、と立ち上がる人よりも、大半の人は、言葉通りトラウマを抱えてしまいます。
これが、言葉は生き物のように「たましい」を持っているから「言霊」と言われる所以です。

日本には美しい言葉がたくさんあります。
「花笑み」という言葉は、植物のお花が笑っている、と書きます。これは、大和言葉で、「人が微笑んでいる様子」を咲いている花に例えた表現です。
「空の鏡」とは、鏡のように澄んだお月様を表した言葉です。
先人たちは、心の目でみたものを、美しく表現してきました。私たちも先人にあやかって、周りの人や自分自身のことをしっかり心の目で見て、美しい言葉を使っていきませんか。

  引っ込み思案の人には、慎重に物事が判断できるね。
  ガサツな人は、おおらかだねー。
  飽き性なのは、好奇心旺盛なんだよ。
  頑固なのは、一貫性がある!
  しつこいのは、粘り強いから。
  ノロマは、丁寧な人なんですね。

こんなふうに、美しい言葉を使い続けていると、人格も人生も変わるのではないでしょうか。
私は、特に自分の価値観だけで捉えてしまっていることに対して、美しい言葉を使っていくことで、本来の可能性を引き出していけると確信しています。

やまとしぐさ伝承学師範
辻中公

辻中つじなかくみやまとしぐさ伝承師範

辻中 公

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