普段私は講師の仕事もさせていただいておりますが、最初に参加者の皆様には「片付け、得意か苦手か?」を聞きます。 苦手な人ほど堂々と、どや顔で元気よく手を上げてくれます。奥ゆかしくて「私得意です!」と言いにくいのか、本当に得意ではないのかわかりませんが、素直に「できないから教えて欲しい」といわれると嬉しいものです。 片付けと言っても言葉の意味を知らないと、整理なのか、整頓なのか、掃除なのか、収納なのか。そもそもそこがごっちゃになって、どうしたらいいかわからなくなることもあります。 実際、部屋が汚すぎて何からしたらいいかわからない、というご相談もあります。隠し通せたらそれでいいけれど、これではやばいですよね、と正直な気持ちを聞く機会もあります。 一つ部屋を潰して物置にしたり、トランクルームを借りたり、大きな物置を庭に置いたりして一旦そこに物を詰め込んでも、それはお金を捨てながら事を先送りにしているのです。 何からしたらいいかわからないという方に、私がまず最初に伝える「片付けの初歩の初歩」があります。 それはずばり「明らかなごみを捨てる」です。え? それだけ? と思われるかもしれませんが、モノが多すぎてごちゃごちゃしていると、何から始めたらいいかわからなくなることはよくあることです。 部屋の状態は頭の中身の状態が投影されているといいます。ですからまずは ・空っぽのペットボトル ・丸まったティッシュ ・お菓子の空き箱や空いた段ボール ・何となくもらってしまったけど見ないチラシやポケットティッシュ など、「明らかなごみ」を捨てましょう。 ティッシュは使えるのにもったいない!と思ってしまって捨てられない人は、そのティッシュを掃除に使ったり、目についた埃を払ったりして、使ってしまうと処分できます。 ゴミ屋敷、汚部屋を自覚されていらっしゃる方は、それだけでもかなりスッキリします。なんだかごちゃついて嫌だな、という方は、ぜひ隙間時間や歯磨きをしながらでも結構ですので「ごみを捨てる」ところからやってみてくださいね。